僕の「レコード好き」を知ってか?
「シェーカー家具のような軽やかさの感じられるレコード専用ラックを作ってほしい」
という注文を承りました。
難題は、天板の上に置かれるプレーヤーより重さのかさむレコードの重量。
(レコードって寄せ集めると案外重いんです)
レコードの総重量に耐えうる棚の厚さは35㍉。
普通に組み上げると、ぼてっとしちゃいそう~~~
何度もデザインを起こしては考え抜いた末、
厚い板を軽やかに見せるための工夫として、
面の構成を利用して※「視覚的なトリック」を取り入れてみることに‥
※ >-<より<->が短く見える等々の目の錯覚を応用したデザイン
他にも、レコードの対敵「カビ」の対策として
風の通り道を確保したり、
釘や金具を使わず、
蟻桟付きの棚板が側板の反りを留め、
側板の蟻桟に天板の反り留めの役を担わせたり。
(日本の気候風土に適した伝統的工法で組んでいます)
軽やかなデザインに仕立てたものの、
胡桃(くるみの35㍉)材を組み上げると、
見た目以上の重さに
手や腕まで重量を錯覚しまう始末(笑)
梱包作業でも汗をかきましたぁ~
アナログレコードは、
オーディオを組むことで、
自分好みの音を作る愉しさがあります。
秋になると何故かしら聴きたくなる愛聴盤
(高校生の頃は難解に?思えた)
コルトレーンの楽曲に痺れたりする
心の移り変わりに
時の流れを感じたりするのも、歳のせい?