レコードラック(shaker style)


僕の「レコード好き」を知ってか?
「シェーカー家具のような軽やかさの感じられるレコード専用ラックを作ってほしい」
という注文を承りました。
難題は、天板の上に置かれるプレーヤーより重さのかさむレコードの重量。
(レコードって寄せ集めると案外重いんです)

レコードの総重量に耐えうる棚の厚さは35㍉。
普通に組み上げると、ぼてっとしちゃいそう~~~
何度もデザインを起こしては考え抜いた末、
厚い板を軽やかに見せるための工夫として、
面の構成を利用して※「視覚的なトリック」を取り入れてみることに‥       

※ >-<より<->が短く見える等々の目の錯覚を応用したデザイン



他にも、レコードの対敵「カビ」の対策として
風の通り道を確保したり、
釘や金具を使わず、
蟻桟付きの棚板が側板の反りを留め、
側板の蟻桟に天板の反り留めの役を担わせたり。
(日本の気候風土に適した伝統的工法で組んでいます)


軽やかなデザインに仕立てたものの、
胡桃(くるみの35㍉)材を組み上げると、
見た目以上の重さに
手や腕まで重量を錯覚しまう始末(笑)  
梱包作業でも汗をかきましたぁ~



アナログレコードは、
オーディオを組むことで、
自分好みの音を作る愉しさがあります。

秋になると何故かしら聴きたくなる愛聴盤


(高校生の頃は難解に?思えた)
コルトレーンの楽曲に痺れたりする
心の移り変わりに
時の流れを感じたりするのも、歳のせい?












 



「育つ」木工教室

工房の軒下に「ゆべし」を吊るし、

この先訪れる冬支度を始めるや、

一足先に冬の使者(鴨)が近くの川に姿を現しました。


週末の教室「木工房クラス」は、
外の寒さもなんのその。


熱のこもった作品が



次々姿を現しています。
ん~~~む、
教えることがなくなるほどの上達ぶり‥(冷汗)

「継続は力なり」。


外では、
大根がすくすく育っています。






ルーティーン?

自宅から工房まで歩いて50歩。
通勤時間でもあれば、
その間に仕事への心準備もできそうだけど、
数秒での気持ちの入れ替えができるほど器用ではありません。

知らず知らずのうちに、
ルーティーンが出来上がってしまってるようです(笑)

先ずは、

自宅と工房の間にある畑で、
雑草をむしりながら害虫チェック&水やり。


工房の鍵を開けたら、
朝日のあたる窓から新鮮な空気を入れ、
 
香台にのせた「お香」に火を入れます。
(工房に立ち込める香りが僕を仕事モードへと誘ってくれます)

嗅覚に併せて、

古楽の音色(聴覚)にも心を寄せながら

その日取り組む仕事の手順を頭の中で繰り返し、
気持ちを整えていきます。








掌(たなごころ)

鉋(かんな)の刃を研ぐことなく
機械加工で木製品を大量生産できるご時世。
その流れに逆らうかのように、
手仕事を信条にモノ作りを続けることには難しさもあります。

丁寧な手仕事を重んじるなら、
「売ること」より向上心を信条に掲げ、
自らの手の感覚を磨いていくしかありません。
しかしながら、
木と手の相性(の良さ)をうたう木工が、
ウレタンフォームやプラスチックの工具を使っていては
信条そのものにほころびが生まれかねません。



木の工具を使いながら
木肌の感触や素材の特質を
手のひらに覚えさせることの方が大切です。








工具ほどハードな使われ方はしないとしても、
カトラリーだって「暮らしの道具」ゆえ、
使い勝手が必須アイテム。





















旅する車(その2)


今回の旅の宿は、
友人の所有するアメリカ製キャンピングカー。



広大なアメリカの大地を旅するために造られた
キャンパーを「モーターホーム」と呼ぶ理由は、
車内空間の広さを知れば理解できます。

シートは回転し、
ソファーに早変わり。
立って歩けるキッチンには、
大きな冷蔵庫まで備え付けられています。
ベッドはダブルサイズ。

都心の狭いビジネスホテルより快適かも?

まるで「おうち」に居るような気分で
過ごせた信州での4日間。(あまりの居心地の良さに
ついつい長居しちゃうのでした・笑)

6㍍を超えるサイズ(長さ)ゆえ、
日本の道路事情を考えると取回しが大変そうだけど、
1週間を越えるような長旅を続けるなら
このサイズのキャンパーも有りですよね。
友人は、ロングボードを積んで、
日本海や大洗まで旅するそうです。

羨ましいな~~~
でも、排気量6000㏄超のエンジンって、
維持するのが大変そう???
もっとも、
ホテルに連泊することを考えれば、
安くつくのかなぁ~?(物は考えよう)


アメリカサイズのキャンパーなら
そのまま乗り込めそうな(笑)
僕のローバーミニは、
安曇野のリンゴ畑をアクセル全開で駆け抜け、

上高地線沿線の♨に向かって突っ走った4日間。

道中の「道の駅」で、

「カラフルなモロコシ」???発見!!!


まるで、
カートでも運転しているような気分になるミニですが、
外面より内装の仕立てを重視する英国車って、

何時間走ってても退屈しないんです(不思議)。
エルトンジョンのCDさえあれば、
どこまでだって走り続けたくなっちゃうのだから。






プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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