ワークショップ(一日限り)の愉しみ


牛窓オリーブ園のワークショップ会場からは、
瀬戸内海が見渡せ、
肉眼なら、
屋島の右手に高松の街が望めます。



オリーブ園で育った木を使って
ブローチを作る一日体験教室には、
休日(シルバーウィーク)を楽しむ
沢山の方々が参加してくださいました。


まずは、
鳩・そら豆・ハートの中から好きな木目の木型を選んでもらって、
ヤスリで角を丸めていきます。




子供の集中力は、大人顔負け。

集中してやすっていると
あっという間に時間が過ぎ、
慣れてきたころには、
完成真近!


立体感を出すことで、オリーブの木目も浮き上がって見えてきます。







参加者の女性に
出来上がったブローチをつけてもらい、撮影会!


体験することの喜びを伝えると共に
材質(木)のことやデザインすることの意味まで
届けるのが、ワークショップの目的です。

そら豆くんが大人気の牛窓(でした)!

参加者の皆様、ありがとうございました。



9月22日(火)は、大阪のグラフでトークイベントに参加します。
「木工を始めたきっかけから今日までの取り組み」を振り返ってみたり、
「クラフトフェアの行方」についてグラフ代表の服部さん、
ともしびと(大阪・堺のクラフトフェア)会長の辻野さんを交えて、
本音のトークで語り合ってみたいと思っています。
是非、ご参加ください。大阪でお会いしましょう!





オリーブの木のブローチ【ワークショップ】(終了しました)

9月20日(日)の10:00~12:00まで、
牛窓オリーブ園山頂パレス(2F)にて
【オリーブの木のブローチ】を作る
ワークショップ(体験教室)を予定しています。

定員は先着10名(要予約) (0869)34-2370
岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓412-1 牛窓オリーブ園内

小鳥・そら豆・ハート型のブローチを削ったり、磨いたり。
刃物は使いませんので、親子から参加できます。
 
  


今回のワークショップでは、
冬の間にせん定されたオリーブの枝を
工房で製材した材料からブローチを作ります。





段々畑のように育てられるオリーブの木々。
背景には、瀬戸内海が見渡せます。




  (牛窓オリーブ園山頂パレス)
屋上展望台からは、360度のパノラマ


ワークショップの後は、パレス前の
芝生広場で、
お弁当を囲んで
ピクニックでも!



デザインの間口

同じような考え方を持つ人同士が集まると、
必然的にその中から 
過激な思想を持つ人間が育つ、という報告があるそうです。
それは集会という限られた場所だけの話ではなく、
一定の地域に大勢の人が集(つど)うだけでも
様々な分野で
同じような現象が起こりうるのだとか。

人口が集中する都市圏では、
斬新なデザインの建築物にばかり話題が集中したり、
過激なファッションがもてはやされたり・・・

尖(とん)がったものの考え方から波及する斬新なデザインは、
強い信念に基づいているかのように思われがちだけど、
時代に対して尖がっているだけに
時と共に消え去っていく宿命を背負っているようにも見えます。
一方で、
無名性を帯びた「アノニマスなデザイン」を好む人もいる。

デザインの世界は、実に間口が広い!
ところが、
「時代を越えて愛されるもの」を探すとなると、
思っているほどは見つからないもの。
(デザインって賞味期限があるのかなぁ?)
ただ、
時代を振り返れば、
身近なファッションや街中の建物にも
普遍的な美しさを感じさせてくれるデザインが残っている。
もちろん、「名作」と呼ばれる家具だってある。

家具の良し悪しは、
使い込んでいく中でしか語れないだけに、
作り手は、長いスパンでデザインを捉(とら)えておかないと、
いつか 恥をかいてしまうことになり兼ねないから 
本当におそろしい。



昨日納品したクルミのアームチェアは、
使い手と共に
約1年がかりで完成させた椅子。

椅子の座り心地は、人それぞれ。

使われる方の体型や骨格から
背もたれの高さやアールを調整していきます。
デザインは、あくまで調味料のようなもの(笑)。

オーダー時に頼まれた、
「軽さ」は、クルミ材で対応。
座面は、イグサのヘリンボーン編みに。













服部滋樹さん(graf ・代表)とのトークイベント       

企画展 【Craftsman Society】
 2015.9.12(土)~9.27(日) 11:00-19:00
 (場所)graf / 大阪市北区中之島4-1-9

 (作品出展メンバー)
     CACHI COCHI
     田村一
     hatsutoki
     山本美文
     服部滋樹(graf) ※特別出品

 (トークイベント) 9.22(火・祝) 
    19:30-21:30(19:00開場)
     演題 「作家とgrafとものづくりの社会」
         山本美文(木工作家)
         辻野剛 (ガラス作家)
         服部滋樹(graf代表)

    (入場料)1500円・ワンドリンク付/ 税込
    (予約・問い合わせ先)06-6459-2100
            mail / shop@graf-d3.com


クラフツマン ソサイエティー?

大阪のgraf(グラフ)から 
グループ展【Craftsman Society】への出展依頼が・・・
受話器を置いて、
英和辞典片手に 
[society]のつづりを調べてみると、
ソサイエティーの語源は ラテン語の「仲間・友」を表す言葉で、
英語では「社会・共同体」と訳すそう。

一口に「クラフト」と言っても、
ものづくりの世界は、実に巾広い。

今回のグループ展では、
産業として受け継がれてきたものづくりから
手仕事に携わる作家に至る
様々なものづくりの視点を集約して、
作品と共にクラフトの世界(社会との関わり方)について考えてみます。


※9月22日(19:00~)には、
graf(グラフ)代表・服部滋樹さんとのトークイベントも。

    服部さんとは これまでも
    プライベートで話す機会はありましたが、
    人前で喋るのは初めて。
    アートとクラフトの領域をまたぐ
    彼独自のものの捉え方は
    どのようにして うまれたのかも、
    この機会に 尋ねてみたいな!



今回のテーマ「society」
工房にこもって仕事を続ける僕たちは、
知らず知らずのうちに
社会から隔離されてしまいがち。
唯一の救いは、生活具を作っているという点で
社会性を保てている?

graf(グラフ)での企画展に向けては、
これまで作ったことのないサイズの大皿に挑戦してます。
大勢で食卓を囲む大皿は、
「料理を共に分かち合う歓び」まで加味されますよね!
家族や仲間たちと過ごす大切な時間を愉しむための器から、
現代を生きる暮らしの術(すべ)を提案してみたいと思います。

「社会を変える」なんて(い)やらしい言葉に乗らず(笑)、
まずは、「暮らしを変える」ことから始めたい。



まだ、木地の段階ですが、

40㎝(巾広)の器となると、材質も限られてきます。

お皿(栃材)の写真だけではサイズ感が伝わらないので、
対象物(しゃもじ)を置いてみると、
大きさがわかりやすいのかな?

大皿料理の幸せ感って
何なんでしょう!











  こちらは、30㎝の浅鉢

どんな白漆の器に仕上がることやら!
(grafでは、現品限りの販売になります)

   22日在廊予定・山本美文

















僕の「白」、私だけの「白」




   刷毛目を残した白漆のうつわ










    同じ形でも、塗り方は様々。
    これらの中から好みの器を選び出すためには、
    自分の「好き」を信じるしかありません。

   「好きなものを手に取りたい」と願う
    使い手(使われる方々)のセンスを信じて、
    僕は同じものを揃える仕事から離れていきました。
    僕の「白」から、私だけの「白」を選んでくれる人のために。













プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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