小さな旅のあとで


岡山駅発「高松」行きのマリンライナーに乗り込んで、
途中の「茶屋町」で宇野線に乗り換え約一時間。

終着駅のホームに停車されている白い電車に
カメラを向けている大勢の人の姿を見て、
その列車が瀬戸内国際芸術祭の作品だと
気づかされる(喝!)


会期終了日前日の午後、

いつになく混雑していた直島行きのフェリー乗り場









直島までは ほんの20分くらいの
航行に過ぎないけど、

 瀬戸内の空と海の「青」が

 来客者を迎えてくれてるかのよう。



先ずは、目的地の直島「鷲の松運動公園弓道場」へ。

すでに納品を済ませている7㍍のテーブルと

受付カウンターの設置状況をチェック。


弓道場の竣工式を記念して開催される
演奏会を前に、
先ずは近くのうどん屋で
腹ごしらえ!

直島に行った時は必ず立ち寄る「山本うどん店」。
ここの麺はやや堅めなので
迷わず「釜揚げ」を。
「コシのある」讃岐うどんは好みもあるけれど、
「コシの強い」うどん屋では「釜揚げ」、
「コシの弱い」うどん屋では、「ざる」か「ぶっかけ」を
 頼むことに決めている。(やまもと流、注文時の作法)

讃岐うどんの究極は「しょうゆうどん」と称されますが、
外がもちっと柔らかくて、
遠くでコシの残る麵をうてる
うどん職人に巡りあった時だけ、
「しょうゆ」と口走るのが
この流派の掟(おきて)。   (※やまもと流会派、只今 会員0)


食後の満腹感、
11月に入ったとは思えぬ陽気、
そして、弓道場に流れる弦楽四重奏の響き・・・(眠気注意報発令!)
岡山フィルのコンサートミストレスで知人(友人)の
近藤浩子さん率いる「オークムス クァルテット」の音色に
酔いしれた後は、次の目的地「高松」に。

フェリー出航までの時間をみて、
宮浦港周辺を散策。

島に融け込むアート作品を真近に。

え!中に入れるの?






作品に触(ふ)れたり、触ったり。
生活の場にアート作品が展示されることで、
いつのまにか、
表現する側と鑑賞する側の境界は消え去り、
作品が、人と島を結ぶ役割を果たしてるのかも?



次の目的地、高松までは約一時間の船旅。
フェリーのライトに照らされて浮かび上がる

アート作品が迎えてくれる高松港から
北浜のギャラリーへ。


深夜、家に帰ると、
11月19日(土)から始まる高崎(matka)での個展
「森とくらしと」
ー山本美文木工展ー   
に向けて刷り上がったばかりの案内状が届いてた。



























HOME

朝日が射し始める
午前6時の工房で

オイルヒーターのスイッチを入れ、
電子メールをチェックし、
オーディオに繋いだYou Tubeから
音楽を流し、
工房の一日が始まる。

今朝の目覚めの一曲は、
Katherine Jenkinsの「HOME」

映像と共に美しい楽曲で、
朝の凛とした空気ともマッチして
気持ちよく刃物が研げる(ような気が)。





先週末は、東京を「トンボがえり」。

渋谷から

表参道へ。

愉快な仲間たち、
僕の知らない世界観、
いつも新鮮な情報をもたらせてくれる東京は、
今でも住みたい街の候補だけど、
モノづくり(木工)には
厳しい環境なのかも。

おだやかな岡山への移住者が、
年々 増えつつあります。












「白」のマチエール (その2)

岡山ロッツ内の一角【MUJIBOOKS】で紹介する
5冊の本を選ぶにあたって、
本業(木工)を離れると、
信念まで見失っちゃうことを知りました(汗)

選びきれない~~~(焦)

そこで、
選択するための基準を設けてみることに。

様々なテーマをあげてみたけれど、
「無地」という言葉からも連想される「白」に焦点を絞って
5冊の本を選んでみました。

①「しろ」   作・阿部はまじ / 絵・平澤まりこ  (mille books)
②「藤田嗣治・手仕事の家」    林洋子・著   (集英社新書)
③「白い風景」          保田春彦・著  (形文社)
④「カバンのなかの月夜ー北園克衛の造型詩」    (国書刊行会)
⑤「白いもの」          伊藤まさこ・著 (マガジンハウス)

※コメント
     【白のマチエール】
  漆黒と称される「黒」の奥行きから闇の深さをはかり知ることができるように、
  「白」のニュアンスが響く場所には静かな時間が流れてゆく。
  絵本作家、
  画家、
  彫刻家、
  詩人、
  そして、工芸に携わるスタイリストが求める「白」のマチエールに、
  読み手の感性を重ね合わせながら
  著者(作者)と向き合える5冊の本を選んでみました。






「白」のマチエール (その1)

岡山ロッツ内の無印良品リニューアルに伴い、
[MUJIBOOKS]がopen。

店内に点在する書籍棚に、
松岡正剛さん率いる編集工学研究所が提案する
「本人(ほんびと)」のコーナーが設けられています。
(様々な分野の視点から選ばれる本を紹介する一角です)

「山本さんの愛読書を5冊ご紹介いただけませんか?」
という依頼の電話を受け戸惑う木工・・・
「最近は老眼も進んで、文字を追うことが辛くてねぇ」
と(やんわり)断ろかとも思ったのですが、
電話の相手は、以前お世話になった方。
結局断り切れず、
お薦めの【5冊の本】を選ぶことに。

「併せて、選んだ理由もコメントしてもらえればありがたいです」(先方)
・・・
「最近は老眼も進んで、文字を書くのが辛くてねぇ」(僕)
と(やんわり)断れればよかったのですが、
小心者の木工は、
 そんな勇気さえ持ち合わせてなく、
「はぁ~」と応えるのが精一杯。
(結局、コメントも添えることに・・・)

コメントを添えるとなると、
やみくもに本は選べないし・・・
自分らしく、
「木工の仕口(組み手)読本」5冊じゃ
限りなく読者を選んじゃうしなぁ~~~

      【つづく】
      








写真とカフェと車

市内のカフェ&ギャラリー・シファカで開催中の
ホンマタカシさんの写真展に出かけ、
テラスでランチを食べていると、
向かいの公園方面から
何やら輝く物体が・・・

「ズームイン」!

宇宙船のような?アメリカの
キャンピングトレーラーらしきフォルム。

そちらに引っ張られるように、
スタスタ

なにやら、期間限定での
移動カフェを営業されてる様子。

  (背景に青空&天守閣)

将来 僕たちが「終(つい)の棲家」
に選びたいと思ってる【おうち】の出現に
ワクワク!!!
【住みたい場所を選びながら移動できる住居】
に暮らすことが、
子供の頃からの夢だったもので・・・

そう、キラキラ輝く物体の正体は、
前々から憧れていたキャンピングトレーラー・
「エアストリーム」=【将来のぼくんち】
だったのでした。

只、キャンピングカーを【おうち】にすると、
「住所不定・無職」扱いにされちゃうので、
「住所不定だけど有職」という肩書を得るために、
狭い場所でも仕事のできる木工に衣替えしておかなくっちゃ!


帰り際、僕の「サビサビ号」の後ろに
懐かしき車が~
20代の頃の僕の愛車、
「ホンダステップバン」だ!

シルバーのステップバンから降りたドライバー(運転手)が、
僕の「サビサビ号」を覗きたがってる様子だったので、
声をかけてみると、
「昔、ルノーに乗ってたことがあって~」
とのこと。

偶然っておそろしい!?

お互い、若き時代を共に過ごした愛車が
パーキングエリアに縦列駐車されたひとコマだったわけです。
よくよく話してみると、共通の友人がいたり・・・
岡山って狭いなぁ~~~







プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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