ichi-cafe  岸圭子写真展


 

  岡山ルネスホールから会場を
  ichi-cafe(中区東山)に移し、
  明日(7月1日)から
  岸圭子写真展が開催されます。
 
 ※ルネスとは異なる写真も
  展示されるみたいですよ。
  
 
  食はいのち、 
  食は生きることの基本です。
  そうしてささやかな活動を
  半生通じて続けてまいりました。
  かぞえで95歳を迎えた今、
  ひとつの出会いが
  また次の出会いへと結ばれて
  融合し、うねりとなって、
  どこまでも広がっているのを
  実感しています。
  ~今、この場所で
  いのち尽きるまで。
  私は「今」を生きてます。

  
  生前の佐藤初女(はつめ)さんの言葉が
  書き下ろされた本「いのちをむすぶ」に
  副えられた写真が並びます。

  ご縁をいただき、
  会場(ichi-cafe)入口正面に
 「おむすび膳」を
  展示させてもらえることに。










(内緒話その1)
ichi-cafeの木の看板は、
鉄道の枕木に使われていたほど
水に強い栗材を使用(open時に頼まれて製作したもの)
室内に入って看板の裏側を覗き込むと、

  白い階段から続くドアに
  ichi-cafe オープン時の年号(est.)を
  刻んだ小さな彫刻作品が!!!
  え~、 
  悪戯(いたずら)にしか見えない~?







展初日は、写真家の岸さん、
本の構成を担当された石丸さん(笠岡市出身)が
お二人で在廊されるそうです。
僕は一足先に サイン本をget!!!

展覧会は、7月29日まで(土・日・祝はお休み)

(内緒話その2)
 お店では、

「焼きいりこ」でおだしをとった期間限定メニューも
 食べられるとか。(詳しくは、お問い合わせ下さい)
        086-273-7336 ichi-cafe









鉋(かんな)の仕事

「端材(はざい)利用」=木工の間で時折耳にする用語。
            この言葉を聞くたびに
            やるせな~い気分に陥ってしまう。

「家具を作った端材で作る小物」
 なんて
 そもそも、発想がくたびれている⤵
(小品を下に見てるとしか思えない!)

木工としての力量は、先ず
1枚の板から部材を取るための
「木取り」という作業で 試されるもの。

その板の木目や木理を見定めながら
家具材と小物の材を同等に扱ってこそ、
小さな部材に至るまで
「適材適所」という光を浴びせることができる。
端材を出さぬよう
大小(家具&小物)の部材を併せて木取っていくことが大切だ。




栃(とち)の木は、
板目でも柾目でもない
波状に輝く模様「杢(もく)」が現れると銘木扱いされ、

「縮み杢」と呼ばれる模様は特に珍重される。

鉋(かんな)をかける前の状態ではくすんでいても、

       ひとたび鉋をかけると、

         キラキラ輝く絹肌に

 




 工期を短縮する(経済を優先する?)あまり、
 鉋(かんな)を使えない大工が増えてきているのだとか・・・
 いずれ、
 鉋を使わない家具職人も出てくるに違いない(既にいるのかも?)
 
 鉋(かんな)だって、
「超仕上げ」と呼ばれる大型機械が出現して以来、
 昔から使われてきた鉋を「手鉋(てがんな)」と
 呼ばなくてはならない始末。

「乱菊」と刻印された鉋の刃(左手)は、
 工房で30年ちかく研いできたもの。
(随分短くなっちゃいました)
 このまま研ぎ続ければ、
 数年の内に鉋の寿命を全うする(はず)。
 
 

刃物の良し悪しはよくわからないけど、
上手く研げた刃で木を削った時の爽快感はたまらない!
鉋クズまでいとおしく思えちゃう(笑)

鉋をとおして木の性質を覚えていくことでしか
「木工の手」は育ちません。
鉋を使わない木工がまかりとおるご時世では、
「正直な手仕事」だってフェイクされていくに違いない。
「手仕事風の仕上げ」とか?(怪し~い)








7月16日からの広島(マノス・ガーデン)展には
手鉋で仕上げた栃の木のカッティングボードを
間に合わせたいと思います。



【シェーカー様式・暮らしの道具】 山本美文展
2016.7.16(土)~23(土) ※初日在廊予定
11:00-18:00 最終日は、16:00まで

(賛助出品)
 衣:    アトリエ ユヌプラス
 かばん:  一粒舎
 竹かご:  オントルポ
 鉄:    中村智美
 
   





 


 




週末の「木工房クラス」(木工教室)

週末の工房では、
教室に通われてる方々の豊かな感性から
様々な作風がうまれ、
プロ顔負けの作品が並びます。

「自由」って凄い!


親子で県外から通われてる
娘さんのデザインしたお皿兼コースター。

一方、娘さんに励まされながら、
根気強く削った母親の大作(楕円皿)









手ノコで挽いて、
正円にならないように仕立てた小皿からは、
可愛いらしさが滲みます。





横ズリの長方皿だって作れちゃうんですよね!

シェーカー展への御案内(7月の広島)

7月16日(土)から広島市で始まる
「シェーカー様式・暮らしの道具」展の
 案内状が出来上がり、手もとに届きました。






【山本美文】 「シェーカー様式・暮らしの道具展」
2016.7.16(土)~23(土)
11:00-18:00(最終日は、16:00まで) 
     
 (賛助出品) 衣・アトリエユヌプラス
        かばん・一粒舎
        竹かご・オントルポ
        鉄・中村智美

  (場所)MANOS GARDEN
     〒733-0037
      広島市西区西観音町11-7 2階
      (tel)082-294-5660
      http://manosgarden.com
 
 シェーカーのものづくりに学ぶ仲間たちと探る
 「簡素で清貧なもののかたち」を
 ご高覧頂ければ幸いです。(初日のみ在廊予定)




先月納品したばかりの栗の木のラウンドテーブル。
シェーカー様式のオーダーメイド(直径1㍍20㌢)



 
 

 



















蚤の市

先週末、市内の「アクシスクラッシック」が旗揚げした
蚤の市に出掛けてきました。
骨董(アンティーク)好きが多い岡山では、
すでにオレンジホールでの「骨董アンティーク市」や
倉敷の「懐かしマーケット」が開催されているにも関わらず、
大勢の人が来場されてました(好きですね~)

蚤の市は、
「骨董品」と呼ばれる従来の価値観から離れ、
自分の生活スタイルに照らし合わせながら
自らの眼(生活者の目線)で好きな物を選び出せる場として
女性や若者にまで愛されています。

春先にアクシスクラッシックのスタッフと
工房で会食したばかりだったので、
激励の言葉でもかけようかと思い、
朝一に出掛けてみたものの、
既に来場されてる先客が居て、心配のない様子。
openが近づくにつれ、
あっという間に長い列ができていくのでした。

並び慣れない田舎者(木工)は、
列が途切れるのを待って、
ぷらぷらと入場。
既にお目当ての品をゲットされてる人の脇を抜けながら、
ぷらぷら ぷらぷら。
僕の眼にとまる品はないかなぁ~?
ぷらぷら ぷらぷら。


「ん~ なんだ、これ?」





「え~ もしかして?」

「好物の collapsibleもの?」






「くすんだ茶と黒のコントラストも好きだし、
 作りもカチッとしてる!」

「これって おいくら?」

「買っちゃおうかなぁ~」 ドキドキ

「財布の中に¥1500あったっけなぁ~?」

「たしか¥3000入れてきたはず~」

「これ、くださ~い!」



こんな(小さな)買い物を愉しめるのも蚤の市の醍醐味!
お金を持たずに出掛けることで、
必然的に選ぶことを余儀なくされちゃう状況に。
お金を握ってるがゆえに、
ついつい手を出してしまい
失敗を繰り返してきた木工が伝授する心得。
「選び抜くことで育つ品定めの眼」
貧乏(木工)の「ひがみ」としか読めないような格言? ですが・・・



プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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