母の日のサクランボ

工房裏の桜の木。
母の日にカーネーションを贈ることが
気恥ずかしくてできない僕は、
この時期に実をつけるサクランボを摘んで
渡します。
今年も食べきれないほどの鈴生りに。



感謝の気持ちを伝えるだけであれば
花を贈るのもいいのだけれど、
母親のことを思いながらサクランボを摘む時間を
大切にしたくて・・・



   人生半ば(半白)を過ぎると、
   親との別れの日だってやってくる。
   昨年 父は他界しましたが、
   残された母のために
   今年もオーバルボックスいっぱいの
   サクランボで「母の日」を祝います。

   あと何度、こうして「母の日」に
   サクランボを摘めるのだろうか、
   という切なさも
   月日の中で覚えながら。


 
             甘くて酸っぱいサクランボ






「フィールドオブクラフト倉敷」10周年特別企画

2015.5.16(土)・17(日)に
倉敷市芸文館前広場で開催される
「第10回フィールドオブクラフト倉敷」


今年は、10周年を迎えるということで、
記念企画「山本美文の器で楽しむオカズデザインの料理会」が
芝生広場特設テントで同時開催されます(要予約)。

作品展示販売ブースへの出展はできませんが、
この企画(器の提供)に
オカズデザインさんからも
器を見て献立を考えていきたいという
夢のような提案もいただいております。
また、
一昨日の打合せで、
使っていただけそうな器も ほぼ決まり、
脇役の顔は揃ったので、
あとは、主役(料理)を待つばかり。
ちなみに使われる器は、

                   (9寸大皿各種)



          (記念展に向けて現在製作中の角大皿)



                   (6寸皿各種)



                   (利休箸各種)

この他にも、
4.5寸皿、椀(合鹿椀)、オリーブのスプーン等で
オカズデザインの料理会が彩られます。
¥3000(要予約)
両日とも各2回に時間を分けての開催  1回目11:00~12:00
                   2回目13:00~14:00


予約受付日は、5 / 13・14 両日とも10:00~16:00
       tel.086-275-2902まで (雨天決行)





「オリーブの小径」5月の臨時休業日

「オリーブの小径」は、牛窓オリーブ園内にある
 小さな週末ギャラリー。



 普段は、
 染織体験のできる教室を主宰しておりますが、
 週末(土・日)だけ、木工・山本美文の作品を
 公開しております(家具やカトラリーの注文も承っております)。

 5月2日(土)・16日(土)・17日(日)は、
 都合により、臨時休業させていただきます。

          「オリーブの小径」 山本祐子




※フィールド・オブ・クラフト倉敷10周年特別企画として、
 オカズデザインの料理と山本美文の器による料理会が開催されます。
      16日・17日各日2回 11:00~12:00
                  13:00~14:00
      (要予約)予約受付は、13日・14日10:00~16:00
           086-275-2902
      (場所)倉敷市芸文館前芝生広場・特設テント (雨天決行)

        
           

牛窓クラフト散歩の二日目 (平澤まりこさんとのコラボ作品)

牛窓クラフト散歩での二日目。

「オリーブの小径」では、
平澤まりこさんのサイン会と
カッティングボードへの絵付けがおこなわれました。

       焼きゴテで一枚一枚異なったイラストを
       描く平澤さん






                      












                       












                     



(普段は絵付け面を壁にかけ、
 パンやチーズをカットする際は裏面を使用します)



           

限定10枚は、あっという間に完売。

一枚一枚、時間をかけて
丁寧に描いていく平澤さんの姿を
静かに見守るファンの方々。
平澤さんが息を止めて一筆入れるごとに、
思わず僕たちも
息を止めて見入っちゃうんですよね(笑)。

牛窓クラフト散歩の二日間

4月18日(土)・19日(日)に開催された
「第2回牛窓クラフト散歩」。
2日目は、☂マーク(60㌫)がついていたにもかかわらず、
開催時間にはピタッと雨がやみ、一日傘を差すこともなく
牛窓の街を散歩していただけたようですね。

初日の青空も「晴れの国」を象徴するお天気だったけど、
しっとり雨に濡れた港町も
春先の牛窓ならではの光景でした。





街角「ミュゼ」の企画展ブースでは、
イラストレーターの平澤まりこさんに、
原画展「森へいく」を
開催していただきました。


原画展の会場を担当するにあたって、
重厚な空間(旧い銀行)を
どの様な構成で
森に見立てていくのかに苦心しましたが、



かつて暮らしていた中央アルプス山麓で感じていた
森の気配を思い起こしながら会場を作っていきました。
(静かな森の中に差す光の帯のように、
 窓からの陽光が 平澤さんの原画を
 照らし出していきます)

中央に置いた木の塊(かたまり)は、
腰掛けの原形。
人と椅子の歴史もまた、森から始まります。

会場では、木の切り株や倒木に腰掛けた架空の木工が
平澤さんの描き出した森の世界へと誘(いざな)います。





              (山桜の板と山桜のスツール)

大きな木の塊を腰掛けに代用していた木工は、
持ち運びのできる簡素な椅子を求め、工夫を重ねていきます。
(一枚の板に脚を取りつけたスツールは、
 それまで座ることだけを目的としていた腰掛けの文化に
 用途を付随させ、椅子へと進化の道をたどります)


            (くるみの板とくるみの椅子2脚)

スツール作りで自信を得た木工は、
座った時に安楽感に包まれる背もたれの形状(スピンドルチェア)
を考えたり、より快適に座れるように肘掛け(アーム)を取り付けたり。

ものづくりの技術は、作り手の意識と密接に繋がっていきます。

一方、会場に配置されたイーゼルは、
森に佇む木々のようでもあり、
入場した人達を驚かせます。

森を想定して作られた会場は、
平澤さんの手が加わり(全ての作品が入り口ドアに向けられ)、
「森のオーケストラ」の様相に。
何も知らず会場に踏み込んだあなたは、
入り口でタクト(指揮棒)を渡されたかのような錯覚に陥り、
物語の主人公(木工)と共に森の音色に包まれながら
「平澤ワールド」へと導かれる空間構成です。

平澤さん、お疲れさま。
今回は、「天然生活」の取材も兼ねられていたので、
時間もままならぬ
ハードスケジュールの旅だったのではないでしょうか?
6月20日発売予定の
8月号「天然生活」を楽しみにしています。
天然生活・編集室の皆様、
カメラマンで同行してくださった中川正子さん、
再会できて嬉しかったです。
そして、休日の貴重なお時間を割いて
牛窓まで出向いて下さったすべての方々に
作家を代表し、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

     山本美文

       











プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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