空の青より青く
太い 輪郭
揺らぐ白い雲
水面に写り込む瀬戸内の空や雲。
12月のオカズデザイン展(12/11~15)に向け、
静かに揺らぐ水辺の光景を
白漆のうつわに写し込んでみたいと思います。
ものづくりは、その土地の気候風土、
そしてその地方に生きる人々の暮らしぶりに影響されながら育っていくもの。
木曾の森で育った針葉樹で家具を作ったことも、
瀬戸内の陽光に感化され、揺らぐ水辺の光景を器の中に写し込むことも、
地場の力に感応しながら形作っているに過ぎません。
それが、ぼくの考える「地場」。
自分の力だけで脱皮できないぼくは、
旅を続けることでしか ものづくりを変えられないのかもしれません。