「森からの調べ」 著者 / 山本美文

コロナ禍で延び延びになっていた北京での個展が始まり、
初日に合わせて執筆を依頼された本「森からの調べ」が
刊行されました。



ひとりの画家との出会い~木工を学ぶために暮らしていた
木曾山中での日々などを綴ったエッセイ、

工房での日常を書き留めたパンセ(手仕事の詩)、

山本千夏さんとの対談、

本場中国料理のレシピ、

作品写真集などが盛り込まれた本です。





装幀は、
友人でもあるギュメレイアウトスタジオの猿山修さんにお願いしました。

片方(右開き)の表紙から開くと日本語、

もう片方の表紙(左開き)からは中国語、

中程の中国料理のレシピ&作品写真集は、日本語と中国語で表記されています。

【 日本での発売日 】 9月23日(祝)



「森からの調べ」著 / 山本美文
【サイズ】21×14.5㌢     178ページ
【デザイン】猿山修    コデックス装
【価格】¥3900(税別)

日本に届いている販売部数は限られているため、
発売日に先駆け、
友人が営む岡山市の小さな本屋『スロウな本屋』の
ホームページ(http://slowbooks.jp)内 オンラインショップにて予約を受付けています。

『スロウな本屋』岡山市北区南方2-9-7


県内及び他県で本を店頭に置いていただけるお店情報に関しましては、随時お知らせ致します。

工房に出入りされる方々や教室に通われる皆さまには、
直接販売も出来ますのでお申し付けください。

拙い木工をこれまで支えて下さった全ての皆様に、ご案内申し上げます。

山本美文



日々のうつわ 美味しい夏日和 【予約受付終了】

徳田涼子の料理+山本美文のうつわ

【 日々のうつわ、美味しい夏日和 】




市内(岡山市北区野田屋町)で料理教室 / TABERU COOKERYSPACEを主宰されている
徳田涼子さんが、旬の食材を使ったお料理を振る舞ってくださいます。
3日間のみの開催になりますので、
この機会に是非、彼女のうつわ使いのセンスとお料理の数々をお愉しみ下さい。





「白漆のうつわを使った料理会」
□ 8月4日(木)12:00~13:30頃
□ 8月5日(金)12:00~13:30頃

〈定員〉各回6名
〈参加費〉お一人様 : 5.000円 (前菜、メイン、デザートなど5~6品を予定)
     ※当日、受付にてお支払いください。




「白漆のうつわを使った料理 と 酒うらら・道前理緒さんの日本酒の会」
□ 8月6日(土)18:00~20:30頃

〈定員〉6名
〈参加費〉お一人様 : 7.000円(前菜、メイン、デザートなど5~6品に合わせて、
               選りすぐりの日本酒4~5種を予定)
     ※当日、受付にてお支払いください。



〈ご予約方法について〉【定員に達し、予約は終了されています】




最終日は、終日会場の方におりますので、
お気軽にお声がけください。



□ 8月6日 山本美文「小品展 on the table」
11:00~16:00 〈場所〉TABERU COOKERYSPACE
【予約不要】








「飾らない暮らし、美しい台所用品」展 ※終了しました

山本美文「飾らない暮らし、美しい台所用品」
2022.6.10(金)~19(日)/ 11:00-19:00
HIN / アーツ&サイエンス京都











































日常使いできる様々な作品に加えて、
アーツアンドサイエンスのオーナーであるソニアパークが選んだ古物に
銘木による蓋をあしらった新たな作品群も展示します。


※6月10日・11日の在店日には、無くしたり欠けてしまった蓋を
   新たに作り直すオーダー会も開催します。
(詳しくは、アーツアンドサイエンス・HINのホームページよりご覧ください)。






グループ展のご案内


クリスマスキャロルが流れ、


新たな年を迎えてすぐのグループ展に参加します。

                         


                          「私と暮らしと台所」
2022.1.3(月)~18(火) ※7日と13日は、お休み

◎初日(1/3)は、入れ替え制※要予約
詳しくは、http://tsuitachi-craft.com よりご覧下さい。

11:00-17:00
〈場所〉朔:倉敷市本町10‐16仁科建築設計事務所・本町ハット

『出展作家』

厚川文子(陶)
アトリエユヌプラス(布)
下本一歩(竹)
正島克哉(陶)
中村智美(鉄)
中山秀斗(竹)
水野正美(銅)
山本美文(木)


案内状には、桜「孔雀杢」のチーズカッターを載せています。

伝統工芸展で見かける「孔雀杢」は黒柿ばかりだったので、
孔雀杢が出ていることに驚かされた桜材。

これまで、桜の「孔雀杢」なんて
見たことも聞いたこともありませんでした。

杢の出た木を集めているわけではありませんが、
木工を続けていると、様々な木と出会います。
見向きもされない木も有れば、銘木として珍重される木もあります。
どんな材からでも木の美しさを引き出す事が木工の役目と心得えたうえで、
さりげなく銘木を使える歓びを体現できる生活具に仕立てることも。

「孔雀杢」のチーズカッターは、1枚限り。

材料倉庫の中で最も高価だった材なので、
一般的なチーズカッターの何倍もの価格になりそう・・・
下手すると、
日本一高価なチーズカッターになりかねないので、
自称「日本一のチーズ好き」を名乗る人を探し出すしかありません・笑
買い手不在で、返品されちゃうかも?

かねてより「町医者のような木工になりたい」というのが僕の夢ですが、
美しさを見分ける眼を「審美眼」と呼ぶのであれば、
審美眼なんて 僕には必要ありません。
どんな木を前にしても、
それぞれの木が人の暮らしを支え、
いつまでも愛されるものに仕立てられる手と眼を養っておきたいだけ。



何年か前の岐阜「本田」に出展し、

好評を得たモミジの共木(ともぎ)が残っていたので、
メープル(楓)とはひと味違った
国産材の木肌を活かしたカッティングボードに。

鉋(かんな)をかけると、
「玉杢」と「リボン杢」がキラキラ光り始めます。
こちらは、2~3点出品する予定。

その他にも、栃の木の包丁スタンドや
殺菌効果のある銀杏の厚板からまな板を準備中。



湿気た刃がすぐに乾くよう、
刃先と根元の2点で包丁を支えられるスタンドにしています。
(裏面は、カッティングボードとしてご利用いただけます)





「ひびきあうもの・2021」を訪ねて



雪をかぶる大山を望み、
一路「ひびきあうもの」展の開催されている
松江の清光院下ギャラリーへ。



初回展から見せてもらってきた「ひびきあうもの」展も、
11回目を迎えるそうです。

企画を担当されている高橋香苗さんからは教えられることばかり。
毎回、展のコンセプトを立て、
それに従って作家とも話し合いを重ねていくそうです。




豊かさの真理を求める彼女の手腕を楽しみに
心の扉(DOOR)を開き、
今回も、展の狙いと今後の工芸のあり方について一時間以上話し込んじゃいました(笑)





こんなことを言うとおこがましいのですが、
企画にむかう高橋さんの眼差しは、
僕が理想とする「手仕事を通して見つめる暮らしへの視点」とも重なります。

昨今、どこに出掛けても同じようなイベント事しか見られなくなったのは、
情報化する社会が弊害になっているだけではなく、
集客数に捉われる主催者と
売上げばかり気にする作家の姿勢に原因があるのかも・・・

高橋さんの手腕の素晴らしさは、
集客や情報に操られることなく、
暮らしの豊かさを問う自らの営みを軸に、
個々の作家の個性を見抜き、
それぞれの特性を活かした地域ならではの音色を求める姿勢にあると思うのです!
彼女はその音色を聴き分けてくれる来場者の明日を信じているようにも映ります。






みんなの意見を集約するイベントは行政に任せ、
その地方ならではの風土に根ざしたものづくり(足元)を見つめることでで響きあう
ハーモニーを奏でてみたい・・・
そんな音色の響く空間を実現するためには、
彼女のような指揮者の役柄が求められますよね!





高橋さん主宰のブックストアと隣接するギャラリースペースに
細川亜衣さん(料理研究家)を迎えた個展からもずいぶん経ちますが、
僕と高橋さんとの間で共通する現在の工芸理念についても話し合い、
ぼんやりとではありますが、
次回展の企画内容が芽生えました。
期日の約束までには至りませんでしたが、
心洗われる提案に心まで震えたのでした。



「ひびきあうもの・2021」は、12/5まで。



プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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