阿吽(あうん)の呼吸

今年の正月は密を避け、
工房から歩いて行ける宮山に参拝しました。

狛犬好きの僕は、いつものように、
なかなか社までたどり着けません・・・
岡山では、
備前焼の狛犬を見かけたりもするのですが、
近所の宮山に在る狛犬は、3対の石彫。

「狛犬の言われ」については諸説有るようですが、
オリエンタルの「ライオン」が中国で「獅子」となり、
この国で「狛犬」になったとも聞いたことがあります。
(日本に古くから伝わる「以心伝心」という言葉を
「阿吽の呼吸」で表現するには、狛犬の方が合っていたのかな?)

表情は、それぞれ

「あ」というより
「あー!」って大きな鳴き声が聞こえてきそう

「う~~~ん、そんなに大きな声で言われても~~~」









「あ~~~っ⤴」
小心者の木工は、
「何かご迷惑かけましたっけ?」といつもの独り言・笑

「う~~~~ん」時には、狛犬君だって考え込んじゃう。










「俺を何様だと思ってんだ、あ~?」

「 何でシーザーが岡山に?。うんうん」


「阿吽」の息もそれぞれ。
ところで、
狛犬って向かって右が「獅子」、
左が「狛犬」って知ってましたか?
(僕には、同じ狛犬にしか見えなくて・・・)



サンタと肩を並べたおとうさん

プレゼントはサンタクロース、
おとうさんは、
「巣ごもりX'mas」食卓のプレゼンテーターに。

パフォーマンスできる「男の料理」にもってこいの料理として
スタイリストの知人から勧められた、
「豚肉の塩釜焼き」


僕にでもできるのだから、
誰も失敗することなくできるはず。



1.  豚肉の肩ロースや豚バラブロックに黒コショウ。

2.  耐熱鍋に、500㌘に卵白1ヶ分の割合で交ぜたお塩を敷き、
     豚肉にハーブ(ローズマリーやタイムが無ければ、
     カレー用のローリエでも)を巻き付け、
     残りのお塩でお肉全体を覆い塩釜に。

3.  蓋が無ければアルミホイールをかぶせて、
    220~230℃のオーブンで約30分。



表面にうっすらと焦げ目がついたら、
竹串をさして蒸し具合を確かめて下さい。

これで、完成ですが、
次の工程は、
必ずご家族の目の前で!!!

サクサク、

(奥様、子供さんからの)歓声~~~

あとは、取り出したお肉を切って、



お皿に盛りつけるだけ。



程良い塩味が効いているので、
小さなお子様まで喜んでくれます。(お墨付き)


おとうさん おとうさん、
食後のお片付けも忘れないでくださいね!






器とモンブラン


ケーキの王様「モンブラン」は、
フランス語で「白い山」の隠語を持ち、
アルプスの雪山・モンブランを表しています。


先日 会期を終えたばかりの「しろたえ」展。
展示会に併せた料理会で出された
モンブランの写真が、
料理の写真と共に届きました。
(撮影提供:オカズデザイン)

まるで絵でも描くように器に盛られたモンブラン。
(フォークまで一枚の絵の中に描かれているかのようですね)


遊び心をもって配置されるケーキと
器の余白が醸し出す出すハーモニーは、
料理人と器の作り手との
魂の触れ合いから生まれる形。

ケーキの脇役という立ち位置の器たちが、
「朝日の如く雪山(モンブラン)を照らし出してくれるはず!」と念じて
貸し出しましたが、
その役目をちゃんと受け止めてくれた
吉岡さん(オカズデザイン)の豊かな感性が見てとれます。


様々な白漆の表情に合わせた
オカズデザインの世界観が、
ひとつの器の中で
詩的に表現されています。




「しろたえ」展・オカズデザインの料理会

東京展(オカズデザイン:カモシカ)の在廊を控えたため、
残念ながら料理会には参加できませんでしたが、
当日のメニューと
料理の写真(オカズデザイン撮影)が届いたので、
一緒に味を妄想しましょう~~~
(器使いも気にかかります!)

コースは、「冬の白」をメインテーマに、
「白のポタージュとパン」から始まったようです。

              (敷板として白漆の角皿が使われています)

(こちらのスープバージョンもあったのかな?)





二品目は、「小さなタルトと果物」

(白漆のオーバル小皿・上)が使われたり、
(塗り分け角皿・下)だったり。






三品目は、「三つの冬野菜」
大根ステーキ
白人参のかき揚げ
豆腐

 (白漆のリム皿)






四品目は、「甘鯛のラザニア」

 (白漆の角皿)





最後に、
モンブランと十二月のコーヒーor紅茶

(白漆ハツリオーバル皿)

モンブランは、
器の形に合わせて、絵を描くように盛られた何枚かの写真が届いたので、
次回「モンブラン盛り付け特集」記事でご紹介致します!


プロフィール

profile

「低空飛行を愉しむ」が信条。
    誰よりも低く、
    地面すれすれを飛び回っていたい。
    いつだって
   一番遠く離れた場所から青空を見上げるために。
                       
山本美文

1959年      岡山市生まれ
                  ひとりの画家との出会いをきっかけに信州に移住し、
                  木曽山中で10年間木工を学んだ後、故郷の岡山に工房移転。

2006年    「シェーカー様式に学ぶ」と題した展覧会を企画し、反響を呼ぶ。
                   同年、倉敷のクラフトフェア立ち上げに参加

2013年より「牛窓クラフト散歩」ディレクターを務める。

2016年       手仕事の詩(うた)をまとめ、
                   短章の「パンセ」として発表。

          そもそも美しいものの形が存在するのではなく
          それを美しいと感じる人の心に美は宿るもの
          時を結び
          美を伝承する鍵は
          いつだって
          君の心の中に置かれている

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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