シェーカーの知恵袋

18世紀後半から19世紀にかけて、
アメリカのシェーカー教徒が作りあげた
簡素で端正な生活具の美しさは、
時代を超え
人の心を惹きつけてはなしません。

ものづくりと生活が一体化していたと言われる
シェーカーヴィレッヂでの暮らしぶり。
たとえ宗教を持たなくとも、
自らの姿勢を正さなければ
ものづくりの本質は何も変わらないということを学びました。

製作過程においても、
単にシェーカースタイルの形をなぞるのではなく、
シェーカークラフツマンの
木工に対する姿勢を学び取り、
生活に寄り添うものづくりから
商業主義に傾く現代のものづくりに
一石を投じてみたいものです。


オーバル弁当箱
シェーカーのオーバルボックスをリ・デザインして
拭漆の弁当箱に(奥はオリジナルの習作作品)。


スクエアキャリア
ティッシュケースとしても使えるように
サイズと持ち手の位置を換えてみました。
カトラリーケースとしても活躍。


壁掛け用の鏡
鏡の角度を紐で変えられます。
鏡の下には直径9mmの小さなペグ。


壁掛け用のカップボード
他にもシェーカースタイルの生活具については
季刊誌「住む」17号の
特集「誠実なデザイン」で
シェーカーへの取り組みについて
取材を受けています。
(17号の表紙は僕の工房です)。

               山本美文

小さな果樹園と竹林


工房裏山の畑を果樹園にして、
イチジク、柿、栗を植えていましたが、



今年は新たにビワと、


フェイジョワが仲間入り。
2月から3月にかけては
木工半日、
野良仕事半日の毎日です。


果樹園下の竹林に顔を出す
筍(タケノコ)をいち早く掘り出せるように
下草も刈っています。
斜面の草刈りを続けていると、
普段使わない筋肉を使うためか
変な筋肉痛に。イタタタ・・・





工房裏の畑の霜よけカバーも
そろそろとれそう。
そらまめ、えんどう、タマネギも
元気良く育っています。
でもでも、キャベツには早くも青虫が・・・
暖かくなればまた、
宿敵青虫くんとの静かな戦いが始まります。
昨年は青虫群団にあえなく敗れてしまったけど(葉脈だけの
芸術的キャベツ)、
今年こそは立派なキャベツを育てるぞ!


春を待つ白漆のうつわ


工房周辺に何年ぶりの雪、
それも2月に2度も降るなんて。
雪の日には細いタイヤの2CVが
スリップする車をよそ目に
パタパタとよく走る
(ふだんは追い越されてばっかりだけど)。




降りつもる雪のような真っ白ではないけれど、
工房で春を待つ白漆のうつわたち





















ワークショップの愉しみ

中川正子さんとのコラボ展で企画された
ワークショップでは、
オリジナルデザインのバターナイフを
削ってもらいました。

参加者自画自賛(笑)の
バターナイフが
入口に並べられ、
自分の作品を手に、
昼食会場へと向かいます。


カフェドグラスがセッティングしてくれた昼食には、
前日から工房で煮込んだカレー風味のチキンに
お取り寄せのロールパンが
添えられています。



食後は坂ノ下典正さんの演奏会が
静かに始まりました。
彼のギターの音色が、高校生の頃好きだった
ウエス・モンゴメリーの曲と重なるように
響いてきたことを伝えたところ、
彼もその頃のジャズが一番好きなのだとか。

心まで満たされたワークショップの
一日は無事終わりました。
作ることの歓びを共有できる
ワークショップをライフワークにしたいと思った
一日でもありました。

         山本美文




カトラリーを雅姫さんのshop「クロス&クロス」に



12月20日に主婦の友社から発売された
「大人で可愛いナチュラル服」の
連載企画
<雅姫さんの旅語り>で取材を受けた
カトラリー一式を
東京・自由が丘のshop(クロス&クロス)に届けました。

旅の途中で案内した牛窓オリーブ園。
園内で育てたオリーブの枝から削り出す
スプーンやフォークの他に、
クルミのジャムスプーンや
新作の茶さじも出品しています。

年内のクロス&クロスは27日(金)まで、
年明けは1月6日オープン。
(売り切れの場合は申し分けありません)

            山本美文

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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