シェーカーの知恵袋

18世紀後半から19世紀にかけて、
アメリカのシェーカー教徒が作りあげた
簡素で端正な生活具の美しさは、
時代を超え
人の心を惹きつけてはなしません。

ものづくりと生活が一体化していたと言われる
シェーカーヴィレッヂでの暮らしぶり。
たとえ宗教を持たなくとも、
自らの姿勢を正さなければ
ものづくりの本質は何も変わらないということを学びました。

製作過程においても、
単にシェーカースタイルの形をなぞるのではなく、
シェーカークラフツマンの
木工に対する姿勢を学び取り、
生活に寄り添うものづくりから
商業主義に傾く現代のものづくりに
一石を投じてみたいものです。


オーバル弁当箱
シェーカーのオーバルボックスをリ・デザインして
拭漆の弁当箱に(奥はオリジナルの習作作品)。


スクエアキャリア
ティッシュケースとしても使えるように
サイズと持ち手の位置を換えてみました。
カトラリーケースとしても活躍。


壁掛け用の鏡
鏡の角度を紐で変えられます。
鏡の下には直径9mmの小さなペグ。


壁掛け用のカップボード
他にもシェーカースタイルの生活具については
季刊誌「住む」17号の
特集「誠実なデザイン」で
シェーカーへの取り組みについて
取材を受けています。
(17号の表紙は僕の工房です)。

               山本美文

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