働く車


                                (四国で撮影したキャトルフルゴネット)

使い勝手を優先するフランス車(特に貨物)は、
実用的で働く人に優しい作り込みが施されています。
個人的には、
60年代~80年代の丸っこいフォルムが好み。
ブルーのフルゴネットなんかで
小物や椅子を運んでみたいな!


でも、大きな家具類は積めそうにないので、
家具工房用には大きなバンが欲しくなる。

この顔を見て、
ひと目で車種を言い当てたなら、
あなたは、フランス車中毒にかかってます(笑)
 (正解)ルノー・エスタフェッタ
(こちらも、四国にて撮影)


僕は「フランス車中毒」患者ではないようで、
街中を走ってて、
こんな車を見かけても、

寄らずにはいられなくなる
「働く車」中毒なのかも???

1959年、マツダのデザインを手掛けていた
小杉二郎さんがデザインした360ccの三輪小型トラック。
確か、この車の荷台を延長し、
エンジンをボアアップした特別仕様車があったはず・・・
(現存していれば、今でも欲しい!!!)

1959年といえば僕の生まれた年。
ご縁あって、
遠方より我が家にやってきた
「日産オースチン」も、1959年製

某会社会長が、
運転手付きで乗られていた黒塗りの(当時の)高級車。
僕には「高級車」が似合わないので、
今回はつなぎ役にまわり、
次の乗り手を探してます!!!

まだ日本に高級車を作る技術がなかった頃、
日産はイギリスのオースチンの技術協力を得て
新たなる車作りに挑んでいきます。

エンジンには、
オースチンの名が。


丁寧に扱われた車って、

愛情が伝わってくるんですよね。

後ろに会長を乗せるための「働く車」
でもあったわけですから、なおさらですね!


無題

管理会社のシステム障害により
ブログを開くことができず、
更新することさえできなくなっていました。

そんな時は、本でも読んで過ごそう!と思い、
市内の「スロウな本屋」に寄って、
2冊の本を買い求めました。




国産材(栗の木のテーブルとベンチ)


かつて木工を学んだ信州での日々は、
豊かな森に囲まれての暮らしでもありました。

フクロウ、カモシカ、クマの棲息する 身近な森の木を素材にする自分の仕事が、
結果的にその環境を奪うことにつながる のではないかと、
実のなる木(広葉樹)を 避けていた時期もありましたが、
地域(木曾山中)の人々が、
生活の中で森を育て 、
大地の恩恵を受けながら生きる姿を前に、
それまで口にしていた「自然保護」という言葉は
しだいに僕の中から消え、
森への畏敬の念に従い 、
自然と共に生きる人々の強さを学びました。

針葉樹だけでなく広葉樹にも向き合おうと決めたのは、
誰にでも立木の姿を思い描くことのできる 身近な国産材を選ぶことで、
人は自然という懐のもとに生きているという 確かな実感をも運んでくれるのではないかと思うようになったからです。
その願いは、
木工を学びながら暮らした 中央アルプス山麓での歳月の中で
「木工のあり方」を問い続けた僕自身への 答えであるのかもしれません。

灯り

電灯がなかった時代から、
「ほの暗さ」の中で培われた
日本特有の美意識。

全てを見せず、
「光と影」の影の部分、
つまり、
「陰翳の中でこそ際立つ美しさがある」ということを
教えてくれた随筆「陰翳礼讃:いんえいらいさん」
(著・谷崎潤一郎)を読み返しています。





数年前の結城市
「ファミーユ・納屋」の展示では、
人の顔が見える程度の明るさに灯りを落して
暮らしの道具を展示してみました。



テーブルを演出するための灯りではなく、
飾らない生活を賛美し、



暮らしの有様を愛でたり、



窓辺に揺らぐ朝の光を感じるために。



















「牛窓クラフト散歩2020」の挿し絵

4/25・26日に開催予定の「第4回牛窓クラフト散歩」
案内状の挿し絵を前回展に引き続き、
東京在住の画家・鈴木恵美さんに依頼しました。



彼女の個展が、
赤磐市の921GALLERYにて開かれます。

「Mist」
ぼんやりとした
輪郭のない世界
霧となって飛んでいく
白に飲み込まれていく

2020.1.18-26 (水)休み
(鈴木恵美・在廊日 18・19日)

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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