「雲の上のひと」から届いた手紙

組み木デザイナーの小黒三郎さんに出会ったのは、
僕の初個展(倉敷)、29才の時でした。

日本を代表するクラフト作家を前に、
ひよこ印の木工は
何を話せば良いのかさえ
わからずにいましたが、
ひよこに奇跡が起こります?!

「ぼくのアトリエで乾杯でもしましょう」と
雲の上の存在の小黒さんに誘われ、
嬉しさのあまりピヨピヨ スキップしながら
ついていったような記憶があります。

最終学歴?が「スキー学校」の僕にとって(笑)、
小黒さんから聞くデザイン手法の
全てが驚きの連続でした。
(スケッチの段階から ほぼほぼ完成されている~~凄い~~!!!)

その後も、小黒さんのワークショップを手伝わせてもらったり、
手紙でやりとりしたり。
届いた便りは全てファイルし、デザインのバイブルに。

8月3日(土)の小黒さんとのお話会の会場では、
(その当時届いた手紙)を一部公開いたします。

   ※お話会の方は満席になっているようですが、
    手紙を読みたい方は午前中にでも。

  
        当日は、カトラリーの販売もしております。
 



     今回のお話会の案内板に使った写真は、
       「波乗りする動物たち」

2006年に開催した二人展「クロスオーバー」
(小黒三郎×山本美文)で展示した作品です。

鵠沼で育ち、海を愛する自称「湘南ボーイ」の小黒さん。
カラオケの十八番(おはこ)は石原裕次郎(^^♪
サーフィン黎明期には、
サーフボードを真似て切った合板ボードに乗って遊んでいたのだとか・・・



農業と工芸

梅雨の間に伸びきった
畑の草を抜き、

台風に備えて野菜に支柱をそわせます。


手仕事に従事してみたいという希望をいだいて、
弟子志願する若者が訪ねてきます。
「根気のない人には続かない仕事です」
とでも一蹴できればいいのですが、
根気のなさでは代表格とも呼べる自分が
30年以上続けてこれたわけですから、
「農業でもやりながら頑張ってみてください。
 食べるものさえあれば、生きていけますから」
と若かった頃の自分に置き換えて、
ついついエールを送ってしまいます。


毎日収穫する色とりどりのトマト。

「食べきれない~」と思いつつも
塩とオリーブオイルさえあれば、
何にでもアレンジできちゃう魔法の野菜です。

例年、畑で育ててきたスイカ

「スイカの赤ちゃん?」
「かわいい~~~」(女子口調で読んでみて下さい)

でも、今年はスイカを止め、
メロンに挑戦!!!

この手の「~~メロン」は、
どこから見ても瓜(うり)にしか写らない⤵



ゴーヤ、

つるむらさき、
オクラ、
生命力が強く、
虫も嫌うクセのある3種の野菜が
これからのビールの消費量をグンとあげてくれます⤴


農業や工芸は、むしろ、
根気のない人にもってこいの仕事です。

根気は、持って生まれるものではなく、
こらえたり辛抱を続ける中で
身につけていくもの。


甲子園を目指す高校球児のように、
日々の鍛練を積み重ねられる
(辛抱できる)者だけに
天使は微笑みかけてくれます。



「別れ」と「出会い」


今月末の車検時で廃車にするつもり
だった仕事用運搬車。

屋根裏(オープントップ)のベッドを寝床に、
全国各地を巡りました(24万㌔走行)
   ※初期型のマツダ・フレンディのみにラインナップされたキャンピング仕様車。
    後部座席横に、流し(シャワー)・ガス台・小さな冷蔵庫も装備されてます。
    ビジネスホテルに飽きた僕の petit hotel
    食材を現地で調達し、
    地酒を吞み比べるのが
    個展期間中の楽しみにもなりました。
    

 昨日までの旅先で、
 この初期型キャンピング仕様を
 探してる人と巡り合い、
「抹消登録寸前(ポンコツ)でよければ」と、
 喜んで差し上げることに。

「ただ、ぼく、ここから岡山に帰れませんね・・・」
 と小さな声でつぶやくと、
「この車で帰ってください」
 と差し出されたグレーのワゴン車。

 旅の途中で、
 車の物々交換が成立しちゃいました~(驚)

 
約8時間ほど 雨の高速を走行しながら帰りましたが、
フルタイム4WD(スバル)ならではの
安定したハンドリングに感心しきり。

「車との出会いは、ひとめ惚れのようなもの」と
 言われたりしますが、
 まれに
「お見合い」のような物々交換もあったりします(笑)


胸が引き裂かれそうになる人との別れとは異なり、
切なくも嬉しい旅先での車との別れ(&出会い)に、
巡り合い引き寄せられる「ご縁」を感じたのでした。






(小黒三郎 × 山本美文) at スロウな本屋


岡山市内の「スロウな本屋」でのお話会、第2弾。

   2019.8.3(土)
   13:30-15:00
(場所)スロウな本屋 / 岡山市北区南方2-9-7
(参加費)¥2000
(定員)20名【満席になりました】
※申し込み方法・詳細な内容等につきましては、
 スロウな本屋HP(イベント欄)からご覧下さい。


倉敷を拠点にご活躍されてきた組み木デザイナーの小黒三郎さんが、
8月半ばに故郷の鎌倉に帰られることになりました。
倉敷での仕事に幕を下されます。
初個展の会場で(約30年前に)声をかけていただいて以来、
小黒さんのアトリエで耳にする一言一言から
多くのことを学ばせてもらいました。
(スイス・ネフ社とデザイン契約され、国内外の美術館に
 永久コレクションされる小黒作品のデザイン観を
 生で聞ける喜びをかみしめていたのでした)

引っ越される直前のお話会になります。

僕の話はひとまず、
小黒さんのデザイン観に耳を傾けて小黒デザインの秘密を知って欲しいです!

梅雨を愛でる漆の仕事

梅雨を嫌がる人も多いけれど、
農業を(家庭菜園でも)経験したことのある人であれば、
恵みの雨に感謝しているはず。

漆の仕事がはかどるのも この季節。
室(ムロ:温度&湿度を調整できる部屋)に入れなくても、
漆が硬化する条件が整ってるから。


工房で活躍する扇風機は、
20代の頃から使っている金属製の3枚羽。
旧い扇風機は、何年経っても壊れない。
(壊れたとしても、修理できる)

電子制御付きの便利なものは、
便利な機能から次々壊れていく。
(修理より買い替えを勧められ、粗大ゴミに)


長持ちするものは美しい。
ひとつのものを永く愛せる人の心持ちは、更に美しい。


週末のレッスン(木工教室)を終え、
受講された方との一服タイム。

晴れた日ならば、

お茶セットをオーバルボックスに収め、
坪庭の紫陽花を脇に
瀬戸内の陽光を浴びるのも至福の時間だ。
     (急須:菅沼淳一・作)




クルクル回るのは、

扇風機ばかりじゃない。
レッスン中に流しているレコードも!
(何十年経っても壊れないターンテーブル)

古楽器(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の音が
一筋の光を放つかのように、
坪庭の紫陽花を照ら出してくれます。


プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

P R