梅雨を愛でる漆の仕事

梅雨を嫌がる人も多いけれど、
農業を(家庭菜園でも)経験したことのある人であれば、
恵みの雨に感謝しているはず。

漆の仕事がはかどるのも この季節。
室(ムロ:温度&湿度を調整できる部屋)に入れなくても、
漆が硬化する条件が整ってるから。


工房で活躍する扇風機は、
20代の頃から使っている金属製の3枚羽。
旧い扇風機は、何年経っても壊れない。
(壊れたとしても、修理できる)

電子制御付きの便利なものは、
便利な機能から次々壊れていく。
(修理より買い替えを勧められ、粗大ゴミに)


長持ちするものは美しい。
ひとつのものを永く愛せる人の心持ちは、更に美しい。


週末のレッスン(木工教室)を終え、
受講された方との一服タイム。

晴れた日ならば、

お茶セットをオーバルボックスに収め、
坪庭の紫陽花を脇に
瀬戸内の陽光を浴びるのも至福の時間だ。
     (急須:菅沼淳一・作)




クルクル回るのは、

扇風機ばかりじゃない。
レッスン中に流しているレコードも!
(何十年経っても壊れないターンテーブル)

古楽器(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の音が
一筋の光を放つかのように、
坪庭の紫陽花を照ら出してくれます。


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