修繕できる家具

名古屋から帰った翌日、
境港「一月と六月」の店主が、
修繕し終えたばかりの家具を引取りに来られました。


「お仏壇の前に置く経机を
 軽やかなデザインで仕立ててほしい」
 との依頼に応えて作ったものでしたが、
 一部焦がしてしまった天板に鉋(かんな)をかけ、再塗装。

栗の無垢材なので、
鉋がけさえすれば元通りの姿に。

(合板は、修繕がききません)


組み手は「板さしの蟻組み」ゆえ、
緩む心配もありませんが、
不測の事態に対応できる(修繕できる)無垢材を選ぶことが
作り手の良心だと思えちゃうのです。


ちょうどお昼になったので、
この日は、工房から2㎞ほど離れた場所のうどん屋に。
本場・香川まで行く(瀬戸大橋を渡る)と、
一杯数千円のうどんになっちゃうから~~笑
 
でも、僕はここの「しょうゆうどん」が大好物!

汁系のうどんなら他店を勧めますが、
麺を愉しむなら、
ここの「しょうゆうどん・冷」!!!

トッピング付で、確か290円か300円?
店主は、讃岐で修業されたのかな?
看板には「本場さぬきうどん」と書かれています。

一般的に、「さぬきうどんは、腰が命」と言われますが、
それは大手チェーン店の「うたい文句」に過ぎません。

本当に熟練した職人の打つうどんは、
表面がもちっと柔らかく、
遠くで腰の感じられるような
「のど越し」と「噛み心地」を備えた麺になります!



うどんの前に、
おでんをつまむのも「さぬきスタイル」。

「静岡おでん」に「名古屋おでん」。
ここのところの個展の旅で、
パンチのあるおでんが続いていたので、
地元のおでんに寛ぐ木工。

先日寄った市内のおでん屋では、
「ワカメ」
「トリガイ」
「ツブガイ」
「ヤリイカ」
 等々の具が入ってることに驚かされたばかり。

ワサビでいただくおでんは、新鮮でした~~~















「名古屋めし」

名古屋では4年ぶりの個展。
(~29日まで 工芸ギャラリー「手児奈」にて)

特有の食文化「名古屋めし」をいただくのも久しぶりです。
僕の老舗(しにせ)通を知ってか知らぬか、
若いカップルが連れてってくれた串専門店



17時のオープン時にはすでに満席。
入口付近に長蛇の列。

名物の「イカ団子」が癖になっちゃいそう。
ついついビールをがぶ飲みしちゃいました~~~
安くてうまい!!!(なんの価値もない山本印認定名店に)


3日間の滞在中、
「名古屋めし」を食べ続けた木工、

               「名古屋コーチンの炙り」

                「ドテめし」

  「味噌煮込みうどん」
   常に喉乾く~~~(笑)  


「名古屋めし」の最後(しめ)は、
新幹線駅構内(プラットホーム)の
きしめん「住よし」に。

昭和36年から駅構内で愛されてきた知る人ぞ知る人気店。
わざわざ自由席で乗り換えて食べるファンも多いのだとか。
「立ち食い店」の老舗です!
 もちろん、山本印認定!!!




「もっとジャンクだけど、一度は食べてみてほしい」
と教えてもらった寿がきやの「クリームぜんざい」だけが食べれなくて、
心残りです。

木と漆の仕事展  名古屋・工芸ギャラリー「手児奈」

山本美文 「木と漆の仕事」展


2019.6.21(金)~29(土)
11:00-18:00 ※土・日は、17:00まで
(場所)工芸ギャラリー「手児奈」 名古屋市中区千代田3丁目14-22
                 杉浦ビル2F
21・22日在廊(初日は、11:30頃到着予定)



                    オーバル皿



                    オーバル小皿





    オーバルケーキ皿






                オーバル(楕円の)大皿


楕円の皿も各種5枚づつ揃えています(大皿のみ限定1枚)。



お話会(その1) at  スロウな本屋

市内の「スロウな本屋」 で開催された第1回目の【お話会】

対談形式で開かれる第1回目のゲストは、
倉敷で建築事務所を開設されている高吉輝樹さん。
定員を超える来客数に我々も緊張気味でしたが、
「器と家具と建築の調和」をテーマに二人で話し合いました。

僕は、シェーカーの家具を習作しながら学んだ
「必然性に満ちたデザイン」について話しましたが、
これまで作ってきた家具のスライドを見返しながら、
手仕事の在り方について考え直す良い機会になりました。

【お話会】は、5回まで続くそうです。
 次回のゲストは、誰になるのでしょう~~~















白漆のカトラリー



手仕事は ものづくりに節度ある形をもたらせてくれる。
スプーンやフォークは、
食卓で使われて初めてその真価を発揮するもの。
使い込まれることで 作り手の垢(作家性)は消え去り、
やがて一本の匙が
無名性という新たな光を灯す日がくることを信じていたい。

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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