服部恒雄回顧展・牛窓

牛窓オリーブ園内の通称「赤屋根」は、

「オリーブの画家」とも呼ばれていた佐竹徳画伯の
アトリエとして使われていた建物で、
赤い屋根に赤い土壁が印象的な平屋。

       「赤屋根」から望む瀬戸内海




「この建物内の空間をギャラリースペースに利用したい」
 といった内容の相談を受けた時、
 下手に手を加えず、
 ありのままの姿を残す形での修繕を提案しました。

「お洒落」なんかを超えた美しさがそこにあったから。

綺麗に始末されがちなコンセントは、
知人の電気屋さんに頼み、
「ふつ~う」のものに。
土間は、
建築雑誌「コンフォルト」の編集長から
紹介していただいた地元の左官にお願いして、
ワークショップという形で
たくさんの人の手から仕上げてもらいました。

汚れていた壁は、
山頂パレスの松本店長と
埃まみれになりながらの掃除、息苦しかった!(笑)

内装が整い、こけら落としは、
日本オリーブの会長さんの展覧会でと
話も進んでいた矢先の訃報・・・(残念で致し方ありません)

もう30年以上前になるのでしょうか?
「瀬戸内国際芸術祭」のさきがけとも呼べる
「牛窓国際芸術祭」を開催された服部会長の業績(街と美術の融合)が、
 町家をギャラリーに見立てる「牛窓クラフト散歩」へと
 僕を導いてくれました。

 
 
 
牛窓を愛し、
オリーブ園とともに生きた
故・服部恒雄回顧展が
2月22日(水)~26日(日)の5日間開催されます。


服部会長の画業に触れ、
あらためて
純粋に創作を楽しむことの尊さを思い知らされました。



素晴らしい展覧会です。
でもやっぱり、
ちょっとお茶目なところが
絵からもみてとれますよね~ (僕だけなのかな~?)




是非、この機会に足を運んで
服部会長の画業からその生き様を偲んでください。


「服部恒雄回顧展」


【メイン会場】は、永楽会館、
【サブ会場】が、ガレリア「赤屋根」


〖同時開催〗
 2月19日~4月2日「生誕120年 佐竹徳展ー坂手得二・服部恒雄とともに」
 瀬戸内市立美術館 ※市立美術館招待券をメイン会場で配ってもらえます。










「シャンソン・SPレコードコンサート」のお知らせ

(蓄音機の音色+アリムナのデザート)で過ごす午後のひと時



 
  私たちは今日、テレビでもネットでも街角でも
  溢れ流れる音楽を耳にします。
  しかし、わずか百年ほどさかのぼれば、
  「音」を録音し、再び聴くことができるなど
  夢のような時代があったのです。

  そんな時代に思いを馳せ、
  牛窓オリーブ園内「オリーブの小径」にて、
  貴重なSPレコード(シャンソン)を蓄音機で聴きながら
  大西千夏さんを囲む会を開きます。

【日時】2017.3.20(祝) 14:00~15:30頃まで

【場所】オリーブの小径  (瀬戸内市牛窓町牛窓452-4 牛窓オリーブ園内)
  ※園内の第1駐車場から通称「赤屋根」に沿う歩道を歩いて50m、左手奥の建物

【会費】¥1000 (アリムナのカスタードとイチゴのデザート+お茶付)

【定員】 15名(要予約) ※定員になり次第締め切らせていただきます。

【予約&お問合せ先】(0869)34-9155  「オリーブの小径」山本祐子


            〖プログラム〗

Ⅰ   エジソン スタンダードD型(ロウ管レコード用蓄音機)の音色
    

Ⅱ   国産第1号機・ニッポノフォン35号(円盤レコード用蓄音機)の音色
          

Ⅲ   〖シャンソン〗SPレコードコンサート(大西千夏さんを囲んで)
           LUCIENNE BOYER
           DAMIA
           LYS GAUTY
           淡谷のり子 のSPレコードを流す予定です。
           ※当日の進行具合により、変更する場合があります。

Ⅳ    お茶の時間(美咲町のアリムナから美味しいデザートが届きます!!!)


    


   ♫ 蓄音機のSPレコードコンサートによせて ~大西千夏

蓄音機のSPレコードコンサート、3月20日は〖シャンソン〗にスポットを当てて、
開催する運びになっています。SPについて、シャンソンについてナビゲーターをさせて
いただくには私自身かなり知識不足かとは思いますが、共に勉強させていただきながら、
皆様と春分の日の午後のひと時を楽しみたいと思っております。

    大西千夏(おおにし ちか)略歴
     フリーランスで主に岡山県内の多数の舞台に参加。
     内容は、役者として仮面劇・英語劇・ミュージカルに出演。
     音楽家として作詞・作曲を手がけ、劇中歌を提供。
    「第1回大阪ヴォーカルコンクール(シャンソン・カンツォーネ・ラテン)」
     本選出場。本選出場者らによる東京シャンソンコンサートに出演。



木工房アトリエクラス(2017年の木工教室)

週末の工房を開放して続けている
工房アトリエクラス(木工教室 )。


僕は、参加される方々の個性が発揮できる場を
セッティングすることに専念しています。
あとは、 のほほ~ん
と眺めているだけ・・・

クラフトフェアでも度々見かける
  彫り痕の残る平皿
(パン皿にされるそうです)



自分の暮らしや家族との食卓を思い描きながら
木を削る姿を見ていると、
本来のモノづくりの姿が見えてきます。


  木目が不思議な模様?に
  現れた欅(ケヤキ)皿




 時にはこんなところに

 木工が活かされることも。
 センの木の取っ手(袋も自主製作されたそうです)





 技術肌の人の手にかかれば、
こんな形までのみ一本で彫れちゃう!!!

  タモの木の八角鉢(底の仕上げまで美しい!)




工房アトリエクラスでは、
「比べないこと」が信条!

豊かな発想や自由を愛する心持ちが
それぞれの作品に色を添えてくれます。
何も教えてないけど、
素晴らしい作品が次々うまれてくることに、
僕は驚いてばかり。




本日の教室からは、
こんな作品が生まれました!

  くるみの木の携帯カバー!!!









「第3回牛窓クラフト散歩」のリーフレット

2017.4月15日(土)・16日(日)に開催される
「第3回牛窓クラフト散歩」のリーフレット(チラシ)が
出来上がりました。
県内のギャラリーやカフェ他各所に置かせてもらいます。



表紙の絵を描いてもらった
東京在住の画家・鈴木恵美さんには、
同期間中「鈴木恵美の描いた光景」と題した原画展もお願いすることに。

まるで、瀬戸内海に点在する島のように描かれた家々は、
移ろいゆく時代の波にさらされた牛窓の街並みに現存する
「変わらないもの」への憧憬や美しさへの祈りが
込められているようにも映ります。

会場には、原画に至るまでの下書きやスケッチなども展示してもらい、
創作過程で直面する様々な葛藤の中に光を探る
表現者(画家)の日常も併せてご覧いただけます。

鈴木恵美(略歴)
     1984 静岡県浜松市生まれ
     2005 名古屋造形芸術短期大学部・卒
     2007 渡英
     2009 東京都へ移住

    (works / 装画・扉絵)
     浅田次郎・著「獅子吼」別冊文藝春秋 扉絵
     岡本かの子・著「家霊」文庫カバー
     椎名誠・著「EVENA」装画(文藝春秋)
     ほか  





無作為

「きれいに彫ろう」と意図した瞬間、いやらしく見え始めるノミの痕(あと)。

「これもできそう、あれもできそう」と欲張った時から色あせていく漆の表情。




製作に向かう時は、
只只 夢中になれる時間の中に身をゆだねてみる。
「何も考えないこと」さえ忘れてしまうほど夢中になれる時間が、
ノミにリズムを与え、無作為を刻んでくれる筈(と信じて)。



     モノづくりの難しさは、
     自分の中にある心の問題に他ならないから、
     時間をかけて心を磨く以外に手立てがないことも、
     木工が教えてくれた。












  「木を使ってもの(うつわ)を作る」と言いながら、
   実は木に育てられてきた自分があるのです。












プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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