日めくりカレンダー

工房で使っている【日めくりカレンダー】は、
左右の小さなノブで日めくりするタイプの英国製。
月ごと差し替える下の白いプレートに欠品があったため、
ジャンク品として取り扱われていた安価な代物です。



仕事場に大きなカレンダーを貼ると
スケジュールに追われているような気がしてくるので、
3月と4月の欠品プレートは、
スタンプでも探して
補充すれば何とかなるかと思い、迷わず購入。

ところが、ある日気づくとプレート盤に見慣れぬ英字が・・・

いつまでたっても月が変わらないカレンダーを見かねて、
当時 小学生だった娘が勝手に
プレートを作って差し込んでいたのです。

                  【3月のプレート】


                   【4月のプレート】



子供が書き写しただけの頼りない文字だったけれど、
自分でも作れずじまいにしていたので、
(代用品として)そのまま使うことに。

ところが いつの頃からか、
3月が近づくにつれ、
プレートを差し替える日が
待ちどおしくなっている自分に気づくのです。
その思いは歳月を重ねるごと強くなる一方。

今となっては、
プレートの文字と無邪気だった頃の娘の笑顔が交錯し、
懐かしさで胸が熱くなったりする有様。
時には愛おしく、
時には切なさを覚えるような
手書きの文字が恋しくて。






cafe la famille(カフェ・ラ・ファミーユ)

久々の東京。
二人展初日は あいにくの天候でしたが、

 雨の佇まいも素敵だと思いました。




自由が丘からギャラリーに向かおうか
田園調布から歩こうか迷ったあげく、
素敵な車屋さんが途中にある
自由が丘駅から目指すことに。

旧いフランス車が大好きな僕にとっては
たまらない車屋さん。

エンジ色のバンは、
シトロエンh(アッシュ)トラック。
憧れのバンに家具を積んで走る姿を妄想・・・

手前には、プジョー505が。
ん~、どちらも欲しい!
個人的には、
505の前身にあたる504(共にピニンファリーナ・デザイン)
あたりが【つぼ】、今、最も欲しい車。

いけない いけない、
こんな車屋さんが身近にあったら破産しちゃう(笑)。
ここは見なかったことにして(後ろ髪を引かれる思いで)、
足をギャラリー方面へ。





鈴木雄一郎さんとの二人展会場は
見事に構成されていて、

相性良く、オーナー(スタイリスト)の手で
飾りつけられていました。









無事に初日を終え、
オーナーとの再会を祝って乾杯!

ブドウってありがたい食材ですよね。
幸せのトライアングル!







翌日は、茨城県結城市に

東北(宇都宮)線から
水戸線に乗り換え、結城駅に到着。
駅からcafe la famille(ファミーユ)に。

カフェのオーナー・奥澤裕之さんは、
日本で初めてフォルクスワーゲンのバン(バス)で
カフェを展開した大のVWフリーク。
今でこそ
全国各地で旧いフォルクスワーゲンや
h(アッシュ)トラックのカフェを見かけるようになりましたが、
僕の知る限り、奥澤スタイルが元祖。

ただ 彼の凄いところは、 
車でカフェを展開することが、通過点に過ぎなかったという点。
最終目的である自らのカフェを持つために、
全国のカフェを車で廻りながら
次の構想を練っていたという筋金入りです。

共通の友人を介して話したことがきっかけで
彼とは知り合いましたが、
ちょうどその頃
奥澤スタイルに影響を受けた若者が
彼のアドバイスを受けて東京にVWのカフェを出店。
メディアにも度々取り上げられるようになります。
ところが、
スタイルを生み出したはずの彼はといえば、
そんな流行をよそ目に、
自らの夢を実現させるためのカフェ「ファミーユ」で
話題をさらいます。

今では、予約なしでは入れない程の人気店に。
近年は、
アンティークショップやライブステージも加わり、

はなれには ギャラリースペースまで。

来年あたり、
奥澤さんとのコラボで
このギャラリースペースを彩ってみたいなぁ!
シェーカースタイルも似合いそうだし。
ねぇ!奥澤さん!!














コウノトリがやってきた!

明日(10/1)から6日まで
東京(玉川田園調布・IN MY BASKET)での二人展が始まります。
出発の前日に、
幸せな気分に包まれる出来事が!

工房から続く道沿いの田んぼで 
これまでに見たこともない鳥の姿を発見。
白鷺にしては大きすぎるし、
柄も違う。
それに、見たこともない大きなくちばし。

近づいてみると
な、なんとコウノトリ!!!





識別用の赤い足環をつけていたので、
兵庫県豊岡市のコウノトリの郷公園で育てられ、
放たれたコウノトリなのかな?

まさか、こんな身近な場所でコウノトリに遭遇するなんて!


今回の旅では、東京に滞在した後
栃木、茨城を経由して岡山に帰ります。
コウノトリにあやかって、
道中、幸せな出来事が廻ってきますように(祈)

IN MY BASKET(玉川田園調布) 二人展     (終了しました)

「鈴木雄一郎・山本美文 二人展」
2015.10月1日(木)-6日(火)
     11:00-19:00
(場所)IN MY BASKET 東京都世田谷区玉川田園調布2-7-18
             セトル田園調布1F 〒158-0085
  
 www.inmybasket.net     tel.03-3722-9660

初日(10/ 1)両作家 在廊 
※岡山を朝出発して東京に向かうので、
 11時openに間に合うかどうか心配。


僕は、白漆の器数点とカトラリーを出展予定。





















































自由が丘と田園調布駅のちょうど中間付近にあるギャラリーIN MY BASKET。
奈良で作陶されている鈴木さんとは初対面になりますが、
IN MY BASKETの宮下さん(スタイリスト)に
セレクトされてる二人だから、
シンプルな器が揃うことになるのかなぁ?
近くには美味しいパテ屋さんもあるし、初日が楽しみです!



もちろん、スプーンやフォーク等々
ラインナップ致しますが、
カトラリーは数に限りがございますので、
お求めはお早めに!

約束

大阪・grafでのトークイベント当日の大阪駅前。
連休中ということもあり、
駅周辺は終日ラッシュアワーなみ。

地方では、お祭りの日くらいしか
人ごみを歩くこともないので(笑)、
とかく【おのぼりさん】は、疲れちゃう。

おまけに、
慣れないトークイベントに向かうと思うと
足どりは重くなりがち。
気分転換にと、
てくてく街並みを早足で歩き続けると
いつの間にか、中之島に。


grafは、目前。

トークイベントでは、
クラフトフェアの意義や今後の課題について問われたり、
クラフトの持つ社会性について考えたり。
普段、手を駆使することはあっても、
頭を使うことが置き去りになっていることに気づかされ、
戸惑う【おのぼりさん】


今回の企画展には、
服部さん(graf代表)の彫刻作品も出展されています。
数年前の会食の折、酔っ払って? ポツリ、
「いつか、彫刻に帰りたい」と呟(つぶ)やく服部さんに
「いつかという言葉を止(や)めて、明日から彫刻に帰れば」
と言葉のキャッチボールしてから、
二人の間でひとつの約束事が芽生えました。

来年あたり、大阪と岡山で約束が実るのかも!

トークイベントの後は、
スペイン料理のバルに直行。



シルバーウィークは 
連日お天気に恵まれ、
爽やかな秋空が続きました。

grafの側(そば)にそびえ立つのは、
国立国際美術館。

シーザーぺリ設計の美術館では、
ヴォルフガング・ティルマンスの写真展。



美術館の向かいに設置されている抽象彫刻は、

焼き物と抽象彫刻で別名(二つの名前)を使い分けて
制作活動に取り組まれていた清水六兵衛(九兵衛)さんの作品。
工芸と美術に二股をかける(どちらも素晴らしい作風の)作家として
憧れていた時代があっただけに、感慨深いものがありました。

お昼は、服部さんと中津駅近くのSajiに立ち寄り、
休日中のオーナーも誘って、近くの中華料理店に。
まだ明るいうちから、「乾杯」!
そういえば、
服部さんを紹介してくれたのもSajiの仲宗根さんでした。
【おのぼりさん】は、ほろ酔い気分で
大阪をあとに神戸行きの列車に揺られ、うとうと。

連休中の元町では、中華街の人混みを避けるように、
いつものコースを散策。

まずは、プラージュに寄って、




歩き疲れたら、

ジャズ喫茶でひと休み。

大音量でジャズを聴けるお店も
減りつつあるだけに
懐かしさも残ります。




久しぶりの神戸を ぷらぷら
お世話になっているギャラリーへ

湾岸ビルジング2階の草灯舎。
オーナーの江藤さんとは、しばらくぶり。

夕食は、近くの「アンセム」に。
空間はもちろん、
流れる音楽まで素敵です。
それに美味しい料理が食べれるのだから
たまりません!
帰り際、
牛窓のイタリアンレストラン「アッカ」の話題で盛り上がり、
来春の食事の予約を約束をして、
岡山行きの最終列車に。




















プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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