工房で使っている【日めくりカレンダー】は、
左右の小さなノブで日めくりするタイプの英国製。
月ごと差し替える下の白いプレートに欠品があったため、
ジャンク品として取り扱われていた安価な代物です。
仕事場に大きなカレンダーを貼ると
スケジュールに追われているような気がしてくるので、
3月と4月の欠品プレートは、
スタンプでも探して
補充すれば何とかなるかと思い、迷わず購入。
ところが、ある日気づくとプレート盤に見慣れぬ英字が・・・
いつまでたっても月が変わらないカレンダーを見かねて、
当時 小学生だった娘が勝手に
プレートを作って差し込んでいたのです。
【3月のプレート】
【4月のプレート】
子供が書き写しただけの頼りない文字だったけれど、
自分でも作れずじまいにしていたので、
(代用品として)そのまま使うことに。
ところが いつの頃からか、
3月が近づくにつれ、
プレートを差し替える日が
待ちどおしくなっている自分に気づくのです。
その思いは歳月を重ねるごと強くなる一方。
今となっては、
プレートの文字と無邪気だった頃の娘の笑顔が交錯し、
懐かしさで胸が熱くなったりする有様。
時には愛おしく、
時には切なさを覚えるような
手書きの文字が恋しくて。