朱色のもつ「強さ」や「華やかさ」に圧倒され、
地味なもの目立たないものへと傾く木工は、
これまで 朱漆を遠ざけてきました。
でも、いつの日か
「日常使いの朱(ぼくだけの赤)」を掴んでみたい
という思いから、
試作だけは繰り返していました。
ぼくの描く赤は、
結局地味な朱になっちゃいますが、
たとえ1%の朱赤にでも
「ハレの日の心」を込めて作ります。
先日、
工房の片隅に置いてあった試作品を
「ランドスケープ」の中原さんが探し出し、
「面白い!!!」と褒めてくれました。
これまで、全く自信のなかった朱漆でしたが、
11月の個展(ファーマーズテーブル)で発表してみようか?!
と勇気づけられました。