カシャン~
窓ガラスから割れんばかりの音が響く。
外に出てみると、
地面に「メジロ」が横たわっていた。
透明なガラスが判断できず、ぶつかったに違いない。
梅の花の蜜を求めてやって来る「メジロ」は、
「目白押し」という慣用句に引用されるほど、
人の生活に馴染み、
「春を呼ぶ鳥」としても愛されている。
「素手で野鳥に触ると、群れから仲間外れにされる」
と聞いたことがあったので、
手袋でそっと鳥かごに保護して様子をみることに。
くちばしの先がちょっとつぶれてはいたけれど、
1時間ほどで元気を取り戻し、鳥かごの中を飛び始めたので、
再び野に放ってやると、元気に空に舞っていった。
突然の小さな訪問者に驚きつつ、
春の知らせが届いたような気分に浸ったのもつかの間。
3月の静岡市(アディションヌフ)での個展や
4月の「第3回牛窓クラフト散歩」が近づいていることに焦る木工。