「第3回牛窓クラフト散歩」のチャリティー作品

クラフト作品と街並みの光景がひとつになる「牛窓クラフト散歩」は、
地域の協力なくしては成り立たない街角クラフトフェア。
裏を返せば、作家がこの先どのような形で街と関わっていけるのかが
試される機会にもなります。

地球規模で災害をもたらす気象の変化や震災により、
遠く離れた街と街の連係や連帯が急務の課題と言われる昨今。
かつて、牛窓から出航する船が街と街を繋ぎ、
人と人を結んだように、
「第3回牛窓クラフト散歩」から、
災害による被災地での生活を余儀なくされている方々の
暮らしを支えるために、
クラフトフェアにチャリティーを織り込むことが決まりました。
 
 ※オリーブと鳩をモチーフにしたシールを貼ってある
  チャリティー作品の売上げ全額の募金活動。
 (任意での呼びかけゆえ、作家により出品数の違いや
  参加されない場合もございます)


  僕のブースでは、
  牛窓で育ったオリーブの枝から削り出した
  スプーンやフォークなどのチャリティーコーナーを
  設けるつもりです。

チャリティー作品の値段や参加の有無については、
各作家の判断に任せられているので、
価格を決めるのも悩みの種です~~~


「牛窓クラフト散歩」への歩み

2017.4.15(土)と16(日)の2日間、
牛窓町の旧い街並みと牛窓オリーブ園内の施設を会場にした

「第3回牛窓クラフト散歩」を開催します。


【クラフトフェアを通して広がる工芸の裾野】
 
 クラフトフェアが続くに従い、
 地元岡山でも「クラフト」という言葉が
 日常的に使われるようになってきました。

 先に立ち上げた倉敷でクラフトフェアが定着したのは、
 手仕事から生活を育む慣習の後押しがあったから。
 従来の民芸ファンだけでなく、
 主婦層や学生でも気軽に立ち寄れる会場には、
 クラフト入門者の姿もチラホラ。

 伝統に傾きがちな工芸の世界に
 若い感性が交じることで、
 手仕事の裾野は必然的に広がります。
 ただ、
「クラフトフェアは心待ちにしているけれど、
 ギャラリーに足を運ぶとなると、まだまだ敷居が高くて」と
 おっしゃる方も・・・
 そこで、
 敷居のないクラフトフェアと
 敷居が高いと言われがちなギャラリーとの橋渡し役を担う
 街角クラフト展を思案。
 その案に賛同してくれるギャラリーオーナーと共に
「牛窓クラフト散歩」へと歩み始めました。

 空きスペースや住空間をギャラリーに見立て、
 作家自らがギャラリーまでのパイプ役をつとめる試み(クラフトの三段跳び・笑)
 
「フィールドオブクラフト倉敷」~「牛窓クラフト散歩」~「ギャラリー」へ、
    (ホップ)         (ステップ)    (ジャンプ)です。





「第3回牛窓クラフト散歩」では、

 オリーブ園エリア内の通称「赤屋根」
 が僕を含め、3人の作家ブース。

会場から眺める瀬戸内海は、

     絶景!!!




お天気がよければ、
街並みエリアから山頂までのトレッキングコース(山道を約35分)も
おすすめです。
山頂芝生広場でお弁当をひろげるのも楽しそう!




オリーブ園エリアは、
「赤屋根」の他に、

                 「オリーブの小径」

 山頂パレスが会場になります。

※オリーブ園の駐車場は大変混み合うことが予想されますので、
 街並みエリアから約30分毎に出発する巡回バスをご利用ください。
 
 
 
 





















静岡市(addition Neuf)での個展(終了しました)


山本美文展「白漆のマチエール」、
開催中(~3月31日(金)まで  ※28(火)はお休み)
































「北欧のプレートのよう」、と喜ばれた新作の大皿&小皿。
 栃の木のきらめくような杢(もく)とグレーの縁取りが、
 冬の北欧の印象へと繋がるのでしょうか?

 杢(もく)の強い銘木は「工芸品」に映らぬよう、
 むしろ さりげなく生活に馴染むようなデザインを心がけています。


 新作のカトラリーも交えて。






什器・備品に至るまで
素敵な空間に展示してもらってるので、


さながら、
白漆のうつわと備品のコラボ展の様相です(笑)










初日を終え、
静岡の友人たちと囲んだ
「静岡おでん」!


削りぶし(削り粉)と青のりがのってる~~~
お好み焼きのような香りの「おでん」に驚き、
「でも、おいしいから許せちゃう~~~」と口走る木工。
黒はんぺん入り、
牛すじ(関西風おでん)とちくわぶ(関東煮)を一緒に
煮込んでいるところに静岡の地の利を感じたのでした。


翌日は、
以前 噂になった駿河湾沿いに立つ「イチゴ娘」を探しに
通称「イチゴロード」(国道150号線)へ。
赤いジャンバー姿でイチゴ狩りへ手招きする
「イチゴ娘」発見!と思いきや、「イチゴおばあちゃん」
「イチゴ母さん」も次々発見!!!

きっと、駿河湾の日照と海風が甘~いイチゴを育てるのでしょうね。





途中、
建築家ウイリアムス・メレル・ヴォ―リズの設計した

「旧マッケンジー住宅」を拝観。



 南に駿河湾、

晴れていれば、
北東に富士を望める各部屋からは、
米国的な室礼が感じ取れます。
キッチンの冷蔵庫や電気のレンジは、

当時のアメリカの豊かさを象徴するオブジェのようにも見えたのでした。










addition neuf(静岡市)個展のお知らせ

山本美文展「白のマチエール」

2017.3月25日(土)-31日(土) ※火曜日(28日)は、定休日
     11:00~19:00      初日(25日)在廊予定

     [場所] addition Neuf(アディション ヌフ)   
        静岡市葵区鷹匠2-10-25
         054-221-4110        
           a- neuf.com


 DM(案内状)を作るにあたって、
 プロフィール(経歴)の掲載を依頼された時、
 作家歴や賞歴を羅列した案内状って
 なんだか「昭和の作家」っぽいし、
「先生」と呼ばれるような作家になることだけは避けたい(笑)
 という思いから、
 それとなく自分のことを伝える文面で勘弁してもらって、
 NeufのHP用には、以下のような略歴を綴ってみました。

        「白のマチエール」
オスカーピーターソンの〖自由への讃歌〗を初めて聴いた10代の頃の心持ちが、
僕のものづくりの支えです。20代に出会った画家のアトリエで自分の夢を語った日から
掌(てのひら)にその小さな夢を託してきましたが、僕の握る漆刷毛が、絵筆のように
走るまでには時間がかかりそうです。〖夢のつづき〗は、まだまだこれからです。






















































伊藤まさこ・著「白いもの」(マガジンハウス)で
紹介していただいた杓文字(しゃもじ)も数本準備しています。
写真左手のしゃもじは、
わが家の30年選手(最初はシンメトリーだった)。
使っているうちに「ちびた」必然の形から型にとり、

より優しい柄のかたちに仕立てています。













お雛様と方言

亡き祖母の口癖、
「亀石さん(夏まつり)も満潮祭じゃけぇ、
 祭り事は旧暦のままじゃ」
 
 明治生まれの祖母は、
 話す言葉(岡山弁)まで旧暦のようだった。
 極めつけは、
 地名まで方言風に、
「西大寺(さいだいじ)に行ってくる」を、
「せーでーじにいってくらー」と言って出掛けた(笑)

 このあたりではお雛様も4月、
 ゴールデンウイークを過ぎた空を
 鯉のぼりが泳ぎます。

 わが家のお雛様は、


 倉敷在住の組み木作家・小黒三郎さん
 デザインの「花ごろも五段飾り」。




桃の花の内裏さま、
桃の実のぼんぼり、
椿の花の三人官女とききょうの花の五人囃子、
かぼちゃの実の三仕丁と 
さくら・たちばな・ゆきのしたの花の随身と
桜の花の御所車をひく蜜蜂。

花の実と虫たちのくりひろげる雛祭りは、
4月3日まで。



プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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