ひとつ、また ひとつ

専門校時代も(卒業してからも)、
そして今でも、
才能溢れる天才的な作家に出会うことがあります。

若い頃は他人の才能を羨ましがっていたりもしたけれど、
他人と比べてる自分ほど惨めな姿はないと省み、
今は亡き師(画家)に尋ねたことがあります。
師曰く、
「サラブレットにはサラブレットの生き方があるように
    駄馬には駄馬の生き方がある。
    どちらが優れているという考え方から離れて、
    役として考えればいい。
    案外、農耕馬には駄馬の方が向いてたりもする。
    地道な人の生活に役立つのは駄馬の方かもしれんぞ」

「ただし山本君、駄馬のように生きたければ長生きせんといかんぞ」と正されました。

以来、「才能」を「役」と言い換え、
これまで歩んできました。

ひとつ作って、
それよりも美しい次のかたちを求めてみる。
何事も直ぐには閃かない僕の手法は、
その繰り返しです。



そんな未完(様々な風合い)のうつわの中から美を見出してくださる
使い手の皆様のセンスに支えられながら、
これまでやってこれたわけです。



中には、
「ぜーんぶ違うから、逆に選ぶのが楽しみです」
とおっしゃって下さる方も・・・



僕は作りながら、
少しづつ意識を高め、
使い手の皆様は、
選ぶ過程で自らの美意識を確かめられる場になるなら、
これからのギャラリーの役目が、
よりはっきりしてきますよね!













瀬戸内の「青」

昨年12月の「しろたえ」展から
年をまたいだオカズデザインでの
オンラインストアが昨日で終わり、
ほっと一息。

天気予報で見ていた雪マークが
傘マークに変わるにつれ、
工房に響く雨音が、
春に先駆けて
移ろう季節を知らせてくれるようになります。

瀬戸内の海の「青」も、
間もなく
冬の海から春の海へと変わっていきます。








オカズデザインオンラインストア(最終日)

オカズデザイン(カモシカオンラインストア)での販売は、
本日(1/31)まで。

在庫数が残りわずかになっているようですが、
お気に召すうつわやカトラリーがございましたら、
この機会に
食卓やキッチンの脇役として加えていただければ幸いです。


                  グレイッシュで静かなケーキ皿








                              白漆パスタ皿(リム皿)








                          杢(もく)の美しい大皿





鍋底まできれいに掬える
ヤマザクラのレードル

※インスタグラム(nomi_tonton)にて展示会の御案内を致しております。

「信じる」ものはないけれど、「信じたい」ことはある



うつわの「美しさ」は、料理とともに。







「美しいのではないか?」と思うことはあるけれど、
「美しさ」は、使い手のセンスに支えられる。




「信じる」ものはないけれど、
「信じたい」ことはある。

山桜の菓子切り

家具の残材で器を作り、
器の残材でカトラリー、
その残材で、菓子切りを作ります。

鉋(かんな)と小刀を使って、
これまでに何千本 菓子切りを削ってきたでしょうか・・・

何でもない形の菓子切りですが、
その使い勝手に注目してくれた百草(ももぐさ)の安藤明子さんが、
以前 雑誌「クロワッサン」の【美しき日本の手技】というコーナーで、
『使いやすいものは、美しい』と紹介してくださいました。




(「クロワッサン」より抜粋)

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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