鍋の柄を鉋(かんな)仕上げに


金属製の鍋は丈夫だけれど、
鍋から熱が伝わり易いので、
古くから日本の家庭用の鍋には
熱の伝わりにくい木製の柄が使われてきました。

欠点は、熱で木が収縮してしまい、
すぐにグスグスになっちゃう点・笑

何度か直していくうちに柄が短くなってきたので、
長めの柄に取り換えることに。

鋸(のこぎり)と鉋(かんな)があれば
誰でも簡単に直せるけど、
鉋を持ってる人って限られちゃいますよね?
「鍋の柄」修理店を開設すれば、喜ばれるかも?
僕の工房では受け付けていませんが、
探せば、きっとどこかにある筈。

久しぶりに「丸棒削り台」を出して、
柄の部分を鉋(かんな)で削り出してみました。
手仕事って、楽しい!
まん丸にならないから、揺らぎもあるし、
鉋痕が滑り止めにもなってる。一石二鳥!

鉋さえ使いこなせれば、誰だって修繕できます。

               (大)(中)(小) 大きさいろいろ

                                    形もいろいろ

                   掌に収まるような可愛い鉋も


鉋の台を直すための鉋があります。
日本の職人ならではの発想なのでしょう!
「台直し鉋」と呼ばれています。


鉋の刃を研ぎ、台を直していくうちに、
刃が短くなり、台も薄くなって、
その道具の役目を終えます。(右手が使い込んだ鉋)


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