プティ旅行気分


紅葉の頃から12月の東京展に追われ始め、
気がつけばもう師走。

何でもスピードが求められる時代だから、
時まであっという間に過ぎ去っていく。
ところが、
仕事に追われ始めると、
とたんに時計が進まなく思えてくる(焦るばかり・・・)

ここ一か月はほぼ休日もなく、
早朝から深夜まで工房に居るので、
労働基準法からすれば、2か月分は働いてる計算⤵
「もう許して~~~」と叫びながらも、
ゴール(納品日)に向け鞭を打ってます。
(鞭の痛みより腕と指の痛みの方が増しているので、鞭の痛みが効かない・・・笑)

従来なら、個展初日には工房を離れて旅につくのですが、
コロナ感染拡大の影響で会場に行くことも控えたので、
今月も旅に出かけられそうにありません・・・
致仕方ないので仕事の合間に、
自転車で工房周辺を駆け巡って気分転換することに。

信州で暮らしていた頃 買っていた安価な自転車を、
センスのいい友人がカスタムしてくれ、

とってもお洒落にしてくれた(嬉)のだけれど、
汚い作業服が似合わなくなってしまった・笑

夕焼けの田んぼ道を
自転車で走る作業着姿の木工。

冷たい風にのせて藁を焼く人(農家)の姿と
澄んだ夕陽が
まもなくやってくる冬の光景を想起させてくれます。


田園地帯から港まで自転車をこぐと、
瀬戸内の見慣れた光景でも、

ちょっとした旅気分に(プティ旅行)。

ああ、旅に出たいよ~~~




12月「オカズデザイン・カモシカ展」のご案内

木工・山本美文&画家・早川桃代 二人展
        「しろたえ」
2020.12/11日(金)~15日(火)

※会期終了後、オンラインでの販売も計画されているようです。
(場所)オカズデザイン:カモシカ / 東京都杉並区下高井戸5-5-23
(問い合わせ先)03 ( 6304 ) 6270

※白漆のうつわを描いてくれた早川さんの絵が、壁面を飾ってくれます。









展示会終了後(20日頃から?)、
オカズデザイン / オンラインストアからの販売も。

DMドローイング用に、
早川桃代さんが選んでくれた「白漆のオーバル大皿」




コロナ感染拡大のため、
今回は岡山でおとなしくしておくことに。
気にかけてくれたスタッフが、インスタグラムに展示会の案内版を。
「名前は、何にしておきましょうか?」と尋ねられたので、
nomi_tontonで投稿しています。
本当は、「のみトントン、かんなスイスイ」にしたかったのですが、
鉋(かんな)は、いまだに苦労することも多いので、
「かんなスイスイ」は省きました・笑

※インスタグラムへのフォロー、ダイレクトメッセージへの
    返信ができないため、
    展示会の案内だけで失礼します。

白い月に願うこと、いろいろ

夕焼けの残照が消えかかる西の空を背に、
白く霞む
柔らかな月明かりが海を照らしています。


間もなく師走。
来年・再来年の暦を眺めながらも、
12月11日から始まる東京展(オカズデザイン:カモシカ)の製作に追われ、
起きてる間は、ほぼほぼ漆工房にいます。
「工房で暮らしている」と言っても過言ではありません・・・


室(ムロ)に入れる前の「塗りたて」の状態。
さっき見上げた白い月まで
漆のテクスチャに見えてくる始末・・・(ダメだこりゃ~)



そんな時は気分を変えて、
先日いただいた料理のことでも思い出そう~ っと!
(岡山在住の中国人留学生が手作りしてくれた本場の味)

ご縁あって
「およばれ」させてもらいましたが、
娘と同世代の二人の留学生が一生懸命作ってくれた
中国家庭料理(ちゃっかり角皿持参)。


写真を撮ってる姿が、
「お父さんのよう」と笑われちゃったのですが、
はいはい、お父さん役なら任せて下さいな。
異国に娘を留学させたご両親は、きっと心配されてるんだろうな~~~
と、
実は、言葉通り
お父さんのように幸せを願っていたのでした・笑











いつも ぼくは、工芸の外にいる



                                空の青より青く



                                     太い 輪郭



                                    揺らぐ白い雲



          水面に写り込む瀬戸内の空や雲。
          12月のオカズデザイン展(12/11~15)に向け、
          静かに揺らぐ水辺の光景を
          白漆のうつわに写し込んでみたいと思います。








ものづくりは、その土地の気候風土、
そしてその地方に生きる人々の暮らしぶりに影響されながら育っていくもの。
木曾の森で育った針葉樹で家具を作ったことも、
瀬戸内の陽光に感化され、揺らぐ水辺の光景を器の中に写し込むことも、
地場の力に感応しながら形作っているに過ぎません。
それが、ぼくの考える「地場」。
自分の力だけで脱皮できないぼくは、
旅を続けることでしか ものづくりを変えられないのかもしれません。























ARTS&SCIENCE ( 2020winter collection)


アーツ&サイエンスから2020年冬用のカタログが届きました。

(A&Sのホームページからもご覧いただけるかと思います)

前々から打合せていた白漆の珈琲缶(No 028:Coffee Jar)が掲載されています。

撮影日ぎりぎりに完成したため、
まだ価格も決まっておらず、価格はASKで表記。
(直径9㌢、高さ14㌢は、珈琲豆200g用)

アーツ&サイエンスの手にかかれば、
こんなに洗練された写真になるのか~~~と感心しながら
カタログの写真を拝見しました。
岡山の田舎者が、都会で洗練されて帰郷してきた!!!って感じ・笑




まだ田舎モノの頃の写真も掲載しておきますね。

(工房の窓辺にて、作者撮影)

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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