岡山と名古屋での8月の展示会

【 榎本勝彦 × 山本美文 二人展 】・岡山市




30年来のお付き合いをさせてもらっている木彫家の榎本さんとは、
久しぶりのジョイントになります。
木に向き合う姿勢と造形力について学ばせてもらいます。

8/7~15日 ※8/10休
11:00―19:00
(場所)アンクル岩根ギャラリー:岡山市北区中山下1‐5‐38カタヤマビル1F





【 作家の定番・ロングセラーの展 】・名古屋市




手児奈 〈40+2〉周年企画
21名の作家による定番の品が集まります。
僕は、白漆のカトラリーを出品します。

8/20~29日
11:00―17:00
(場所)工芸ギャラリー手児奈:名古屋市中区千代田3‐14‐22杉浦ビル2F

8月の二人展 at アンクル岩根ギャラリー・終了しました。

8/7から始まる榎本勝彦さんとの二人展のDMが届きました。

榎本勝彦 + 山本美文  二人展


アンクル岩根ギャラリー  /  岡山市北区中山下1-5-38
11:00~19:00(最終日は18:00まで)
〈問い合せ先〉090・2864・4852


榎本さんとは、三十数年前の倉敷での初個展からのお付き合いになりますが、
その頃と変わらぬ木彫の仕事ぶりからは、
身を正して木に向かう
作家の姿勢がひしひしと伝わってきます。





木の塊(かたまり)から削り出す器の仕事は、
とても彫刻的な仕事だと僕は思っています。





下流へ下る「水」に願いを託して彫った白漆の大鉢

その丘を抜ける「風」に祈りをこめた同形の鉢は、

10月に参加する『朔』展に出品予定です。

セットで扱う(出品する)べきだったかな~~?

直径300㍉、高さ110㍉の大鉢で、
幸せな時間を共有して下さる方のもとに届けたい器です。

混迷する現代社会においての「用の美」は、
民芸で語られてきた日常の使い勝手に加えて,
精神的な支えになる核も求められているように思えます。

BODY&SOUL

身も心も心酔できるものづくりの今を形にしてみたいと思います。

初日(8/7在廊予定)

小鳥の詩(うた)を唄いたい

ロクロも漆も習ったことのない木工は、
小鳥に倣って器を作ります。


お手本で頭に描くのは、




       小枝を集めた巣の形状。


器の「格好良さ」(デザイン性)ばかりに気を取られ、
自分らしさを追いかければ追いかけるほど
遠ざかっていく永遠性・・・

小鳥はいつもヒナのために巣作りをします。

守りやすい形もさることながら、
自然のリズムに耳を傾けていなければ、
ヒナは生きていくことさえできなくなるのです。

「生」のリアリティを持った形状は、
必然的に「永遠性」を帯びるものなのでしょう。

6月の東京(IN MY BASKET)展のお知らせ

「テクスチャーを楽しむ」器展

  6.10(木)~6.15(火)  
  11:00~19:00

(陶)大村剛   (ガラス)橋村大作・橋村野美知   (木工)   山本美文

(場所)IN MY BASKET         世田谷区玉川田園調布2-7-18セトル田園調布1F
                                                 田園調布駅から徒歩7分 / 自由ヶ丘駅から徒歩11分












オリジナリティを貫く強さ。
「情報」よりも「自らの手と目の力」を信じて歩む揺るぎない姿勢。
大村剛さんや橋村大作さん・野美知さんの作品に学び、
手仕事の歓びを分かち合いたいと思います。


期間の中盤からは、
オンラインでの販売も予定されているようです。










          

白漆の菓子皿&ケーキ皿を中心に、
定番のカフェオレボウルも製作中。











         





「牛窓クラフト散歩」のスタンス

「瀬戸内国際芸術祭のさきがけ」とも云われている「牛窓国際芸術祭」を主宰された(故)服部恒雄さんが、倉敷で立ち上げたばかりのクラフトフェアの会場を訪ねて下さった日のことは、今も忘れることができません。爽やかな五月の風が吹き抜ける広場で、冗談も交えながら牛窓国際芸術祭に至ったいきさつを聞かせてもらいました。
「現代美術が街に出る」というコンセプト自体が珍しい時代(1984~1992)に開催された祭典だったので、様々な困難やご苦労もあったことでしょう。
服部さんに教えを請いたくて、「牛窓の街並みとオリーブ園を舞台にしたクラフトイベントが実現できれば、服部さんの意思を汲むことに繋がるかもしれませんね」と問いかけたら、「開催が決まったら全面的に協力しますよ」といったお墨付きまでいただいたその日から、僕は牛窓を舞台にしたクラフトイベントを夢心地で妄想し始めます。

東日本大震災の支援「岡山から被災地に手仕事を届ける会」を共にしていたギャラリー店主に牛窓での構想を伝え、引き続き命綱を握り合うことに。
僕からは「牛窓国際芸術祭に学んで企画展にすること」を条件に出し、
公募方式にはしませんでした。
常日頃から「全ての不幸の始まりは、物事を比べるところに根っこがある」と考えている僕は、作品の写真や情報だけで出展作家を選考する手法を好みません。僕は選ばれる側(作家)の立場だから、書類や写真で作品が評価されている(比べられる)現場に立つと、自分の作品もこんなかたちで選考の対象になってしまうのかと心が締めつけられるし、作家がまるで駒のように扱われてることも許せません。
「選ばれるのは、使い手の視線だけで十分です」と言いたくなる気持ちを抑えることで精いっぱい・笑

牛窓では、自分の好みをたどったり作品を評価することなく、
「作家ひとりひとりのモノづくりの姿勢に
牛窓クラフト散歩の今後をゆだねてみたい」という願いを持ち続けています。





「モノを愛する前に人を愛しなさい」
モノの形やスタイルに捉われていた拙い木工を諭すように助言してくれた師の言葉を思い起こしながら ご縁のできた作家を訪ね、暮らしとモノづくりが重なり合うような作家の日常から、ありのままの仕事ぶりを伝えてほしいと願うだけです。




(写真提供)牛窓クラフト散歩実行委員会

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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