「銅」はあるけれど、「金」はない

旅先で見つけた古道具(木彫の装飾品)を工房に持ち帰り、
ぼ~~っと眺めながら

モノに刻まれる「装飾」や色の持つ意味について
考え直しています。


キラキラ光る金色は苦手だけれど、
時間が経てば、
その色合いは

何とも言えないテイストに。





                  (フランス1920年頃の建築構造物)
これも何年か前の旅先で見つけたお土産(変なお土産~~~)
金色は、経年変化(経年劣化)して渋い色合いに。



家で使っているケトルは、英国シンプレックス製。
こちらは、銅の製品

あまりの出来の良さに
他のケトルが使えなくなってしまったという逸品。
(かさばるケトルを旅先からバッグに詰め込んで持ち帰った・・・)
マトファーの銅鍋同様、
使う程に銅の色が変化し、愛着が深まります。

メダルの最高峰の色でもある「金」は高価なので、
僕の周りには見当たりません・・・が、
最近仕事で使っている眼鏡。
もちろん金の眼鏡なんて身につけられないけれど、
一部フェイクの「金メッキ」

「メイクアップグラス」と呼ばれる眼鏡を
「跳ね上げ式メガネ」の代わりに仕事で使っています!
「跳ね上げ」ならぬ「跳ね下げ式」メガネ・笑
元々は、近視の女性が
目の周りをメイクアップする時に用いるために作られた
専用メガネなのだそうです。









祝い酒

木工教室に通われている内のおひとりが、
「木工を志したい」という願望を持たれていることを知り、
県北の街「津山」の技術専門校を薦めました。

中学校卒業レベル?の一般教養の試験に備えて猛勉強されたようで、
狭き門を合格されたとの知らせに一安心。

コロナ禍ゆえ、

お店には誘いづらかったので、
工房でポトフを囲み、
静かに祝盃をあげました。


木工なんて厳しい世界に飛び込もうとする人の気が知れませんが(笑)、
同じ道を先に歩んできた手前、
惜しみなく知恵を貸しながら、
彼の成長ぶりを見守りたいと思っています。

30数年前、
木曽の専門校の教官から
「10年で半人前、20年で一人前になる職人の世界」のことを教わり、
途方にくれた思い出が甦りますが、
その言葉どおり、
手に職をつけるには時間がかかります。
ただ、
手さえ鍛えていけば、
誰も真似のできない技術を習得することもできます。
オートメーション化が進めば進むほど、
宮大工が重宝されるように、
先人から伝わる伝統工法を習得しておけば、
いつの日か必ず花は咲きます。

半端な心持ちでは「独立」しても、
知らぬ間に社会の渦にのみ込まれて
自らの個性まで見失ってしまいます。

たとえ社会から見放されても、
只では立ち上がるな。
君が一筋であれば、
どこかで必ず見てくれてる人はいる!

僕からのエールです。

「赤」のもつ意外な力


シェーカー様式の弁当箱については、
2020.11 / 6のブログで詳しく説明しております。
※インスタグラム(nomi_tonton)でもご覧いただけます。

そもそも華やかな色とは無縁で、
子供の頃から
地味な色合い(紺や灰色 et c.)の洋服しか着てこなかったような僕が
赤を用いるなんて思ってもいませんでした。

『自慢の』渋~~い、茶系の
オーバル弁当箱を娘に持たせたところ、
「おとうさん、これ地味~~~」と即答され、
しぶしぶ試作したのが朱漆だったのです。(女子高生からの評価⤴)

当初は、形もシェーカーオリジナルを周到していましたが、
揺れる電車内で浅い蓋(ふた)がはずれたことを耳にし、
深い蓋にリ・デザイン。
(高校三年間モニタリングしてくれた娘のおかげで完成した形です)


色は、「朱」と
大人にも好評な「赤」の2色。
サイズも2種類 揃えています。

その後、
赤い車を譲ってもらったことをきっかけに、

「赤」を避けることもなくなりました。

水戸の知人のもとからやって来たベルトーネ(マルチェロ・ガンディー二)デザインの
シトロエンBX。
この車で長距離の旅を続けていましたが、
BX乗りの云う「下血」(ハイドロからのオイル漏れ)が止まりませんでした・笑
全国各地の整備工場の皆様、
お世話になりました(故障話も旅の楽しい想い出です!)。
近くに専門店さえ有れば、
ずっ~~と乗り続けたかった車です。
















森からの贈り物

山を散策していると、
思わぬ造形美に目を奪われてしまうことも。

風に舞い落ちた小鳥の巣

小さな鳥は、
細い小枝を咥え



からだの大きさに合わせた大きさの巣が作られている。


「作為」と「無作為」の狭間に揺れる心中に、
「掌(てのひら)が教えてくれる形に従ってみれば!」と
鳥たちの詩(うた)が聞こえてくる・・・

教わらなくても巣の作れる鳥のように、
ぼくも自分の手を使いたい。
そんな願いを抱きながら、
「生命を支える形の美しさ」をじっくり観察してみよう!



亡き父は、長年 生物や植物の研究に取り組んでいましたが、
今頃になって、
もっと話しを聞いておけば良かったなぁ~と思ったりもする。



鳥の巣だけではなく、
森からは、様々な生命の詩が聞こえてくる。




霜のあたった、あったかい野菜たち

霜の降りたつ畑に育つ
寒い季節の野菜たち

葉に守られるように茎につく芽キャベツや


カリフラワー&ブロッコリーは、

あったか~~~い、スープに。





春菊、ネギ、大根、白菜は、

クツクツ煮る、鍋ものに。




寒い季節は草もはえないし、
虫君たちと交戦する必要もない!

畑の戦闘服?(笑)



寒~~い季節でも野菜の育つ
温暖な瀬戸内海沿岸に暮らしていると、
マイナス20℃の信州にいた頃の必需品(保存食)を作らなくなった。

あ~~~、
木曽の「すんき」や
シャリシャリ凍った野沢菜が食べた~い!















プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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