「カフェオレボウル」に添えられた手紙

岐阜「本田」での個展を終え、
ほっと一息。

期間中に出向いて下さった皆様、
ありがとうございました。


初日(11/3)のギャラリー企画
「喫茶室と音楽」のために
ブレンドしてくれた

yajima coffeeの香りが、
過ぎた日の出来事と
今を結びつけてくれます。


11月3日、
フランスの古陶を写した漆の「カフェオレボウル」に、

専用のピッチャーでカフェとミルクを同時に
注ぐ矢島さんの様子が、
動画(megumi hondaインスタグラムの中から)でも
見ることができるのだとか?!


カフェオレボウルの試作用に
「本田」から届いた白い古陶

正直、
この佇まいや古陶ならではの雰囲気を
漆で表現できるのだろうか?
という不安のほうが先立ち、
僕の手は仕事をためらっていました。

後ずさる自分の心に
勇気をあたえてくれたのが、
古陶に添えられていた
手書きの「メモ」用紙。

一枚の用紙に綴られた

カフェオレボウルの説明と本田夫妻からの願い(リクエスト)

お二人のカフェオレボウルに寄せる強い思いが伝わってくる文面を
繰り返し読むうちに、
連綿と続いてきた人と道具の歴史の中に身を置く
自分の仕事のあり方を俯瞰してみることができました。

時には自我を捨て、
歴史の中に身をゆだねてみる。

漆を塗ったり研いだり、
削ったり布着せしたり・・・

手仕事の歴史は、
伝統と革新が相まって新たな時代を迎えるもの。
「古いか新しいか」という対比だけで
ものを捉えず、
流れゆく時間に 
その軸を移していきさえすれば、
過去と現在が、
ひとつの軸の上で繋がっていることに気づきます。





















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