近くの買い物だって、
椅子の配達だってへっちゃら。
後部座席をたためば、
下手な国産のバンより荷物が入る
我が家の「サビサビ号」こと、キャトル君。
ダッシュボードからニョキっとはえたシフトも、
操作感が心地いいし、
クーラーも整備(修理)済みなので、夏だって快適。
(なんたって、後付けのコンプレッサーは、日本製!)
ルームランプがシャンデリアのように光る
エスプリまじりの夜を愉しめ(笑)、
街中でウインカーレバーを押せば、
フランス車ならではの軽~いホーンの音色に
子供たちにまで二度見され、
アクセルを目いっぱい踏み込むと、
にぎやかに荷台が鳴く。(でも、馴染めば気にならなくなっちゃうから平気)
キュキュ、キュ
リンリリン~
きしむ音に驚く助手席に向かっては、
「後ろに鈴虫飼ってるもんで~」ってにごす。
「ツルツル」より「サビサビ」、
「ピカピカ」より「ヨレヨレ」。
破れたシートも気にしたことないし、
錆びたバンパーだってお気に入り!
「車は財産」という戦後(の観念)を捨て、下駄ばき感覚で乗り回す。
そんなキャトル君、セルモーターまで取り換え、
只今 絶好調。
寒い朝だって、一発始動(今の車なら当たり前だけどね)。
ところが、
思わぬところから横槍が~
「おうちに私の乗れる車がない」
AT(オートマ)限定免許を取得した娘のひと言。
娘 「軽四でいいから、乗り換えない?」
父 「軽トラかぁ~⤴」
娘 「軽トラ・・・⤵」
父 「自転車だって積めるぞ!」
娘 「積むことな~い。軽だって可愛いモデルもいっぱいあるし~」
父 「まさか・・・、【女子】仕様の車種のことじゃないよなぁ?」
〖職人姿(作業着)が最も似合わない、パステルでラブリーな・・・〗(うわごと)
こうして、
会話にならない親子間の問答が続くのでした。
ただ、キャトル君の所有者でもある山の神は、
娘を気の毒がり、手放す覚悟をしてるのかも?
母 「キャトルを買ってくれる人っているかなぁ?」
父 「いないいない、あんなサビサビ」
母 「整備代をかけたうえ、絶好調だからお買い得よ」
父 「いないいない。 僕くらいだよ!、サビサビを愛せるのは・・・」
母 「軽って言っても、パステル色だけじゃないでしょう」
父 〖錆びた色合いしか似合わない人間だっているしなぁ・・・〗(うわごと)
こうして、
会話にならない夫婦間の問答が続くのでした。
キャトル君、ピンチ!!!