フィールドオブクラフト倉敷「10周年記念企画」の
会場で使った椅子を持ち帰り、
工房は いつもの様子に戻りました。
工房の窓際で
使っている木の椅子は
シェーカー様式の作業椅子。
オリジナルの寸法から習作した
この椅子は、
シェーカーの人々が、
林檎の皮をむいたり
日々の作業をする時に
使った椅子なのだそうです。
背もたれの高さは、作業時に
腕の邪魔にならないサイズ(低め)に設定されています。
座面は、どちらを向いてでも作業できるよう半円に近い形。
「作業のための必然の形を感じ取れる椅子」とも呼べます。
この椅子をベースに、
現代の日本の暮らしに寄り添う椅子に
僕がリ・デザインしたのが、
「胡桃(クルミ)のスピンドルチェア」
背もたれの角度と高さを変え、
食事をしながら長時間座っていても
心地良い時間を過ごせるよう
仕立てた「後ろ姿の美しいスピンドルチェア」。
正面からの見た目は ごまかせても、
後ろ姿はごまかせないもの。
「後ろ姿」を「立ち姿」と言い換えれば、
人間だって立ち姿を見られると
その「ヒトトナリ」が伝わったりするから・・・
作家だって
本物の木工か?偽物か?
見透かされちゃいますか?(ヒエー!)