「努力賞」

何でも結果が優先される時代だからか、
スポーツの世界でさえ
勝ち負けばかりが話題の中心になり、
中には、応援するチームが負けだすと
観戦さえ楽しめなくなっちゃう人もいるのだとか・・・

クラフトの世界だって
「売れ筋」(結果)ばかり優先されれば、
どこのショップにも 
似たようなものしか並ばなくなり、
あげくの果てには、
作り手までが
市場を意識し始め、
ものまねが横行しちゃう(それが、流行ってこと?)。

昨日 百草から届いた辻和美さんと
トラネコボンボンによるコラボ展の案内に綴られた
辻さんの文面の一節には、
上記のような現代のものづくりへの
メッセージ(アンチテーゼ)が書き込まれているように思えてならなかった。

「ただ、ただ、作ることを楽しむ /  辻和美」

ものづくりを続けながら
作ることを楽しむ気持ちを持ち続けることは
難しいことなのかもしれないけど、
創作という自由の翼を広げ、
大いなる空から自分のものづくりを達観さえできていれば、
翼を失ってしまうこともない筈。


話はちがうのかもしれないけれど、
週末の木工教室に通ってくる人たちは
実に楽しそうに木工に勤(いそ)しんでいる。

     轆轤(ろくろ)を挽き、1年ちかくかけて
     1枚1枚刃物で仕上げた力作。

     「努力賞」を差し上げたいほど!


     

   
   最初のうちは、苦戦していたように見えたけれど、
   10枚削っていくうちに腕をあげましたね(笑)。

   ノミあとのテクスチェアだって、見事です。

   





4種の樹木から完成させたお皿は、
上から   ホオノキ
      クルミ
      セン
      ヤマザクラ






 

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