小黒三郎さんとの「お話会」当日の舞台裏

スロウな本屋での「お話会」当日の朝、
一週間後に故郷の鎌倉にもどられる
組み木作家の小黒三郎さんを迎えに
アトリエを訪ねました。

小さな糸のこの周りには、
試作品?や新作?も置かれています。


沢山の作品群に囲まれての生活ぶり。






「毎朝、布団の中で湧き出てくる」と表現される
創作の泉の深さ(エネルギー)には
頭の下がる思いです。

壁には、

1964年に開催された東京オリンピックの
オルガナイザー(デザインのまとめ役)をつとめられた
故・勝見 勝さんの辞世のうたがありました。

1979年、小黒さんの初個展(松屋銀座)の会場で
勝見さんと出会われた小黒さんは、
翌年、ロンドンのヴィクトリア&アルバート王立美術館で
勝見さんが企画された「ジャパンスタイル展」に
「五匹の仔ぶた」を出展されます。

オープニング当日、
美術館を訪れたエリザベス女王が、
暫しその作品の前に佇まれていたという伝説の作品です。
(1943年に発表されたアガサ・クリスティーの推理小説
「五匹の仔豚」を女王はご存知だったのでしょうか?)

同年(1980年)、
小黒さんは、スイス・ネフ社とデザイン契約。
親交の深かった(スイスと倉敷を互いに行き来した)
ネフさんのサインも

アトリエの壁に掛けられていました。





お話会の会場に着くやいなや

絵本に夢中の小黒さん。
なんでも、
1か月後に絵本を出版される予定なのだとか。

お話会の会場には、

プロジェクターがセッティングされ、
二人のための待合室(お隣りさん)まで
準備してくださってました。

会場の脇には、
伝説の作品「五匹の仔ぶた」も展示されていました。


多くの人のお力添えのもと、
夢のような「お話会」(小黒三郎×山本美文)を実現することができました。

無謀ともいえる僕の願いに耳を傾けて下さった
スロウな本屋・店主の小倉さん、
プロジェクターを快く貸し出して下さった宮井さん、
映像をデザインして下さった亀田さん、
展示の構成を担当して下さった横山さん、
小黒さんとの打合せを段取りして下さった高橋さん、
お隣りのスミさん、
他、多くの方々のお力添えあっての夢のような時間でした。
巷で名の知れた「泣き虫木工」は、
口数少なく、
対談しながら涙をこらえることでせいいっぱい・・・

8月の暑い最中、
会場まで出向いて下さった皆さまに心より感謝いたします。
ありがとうございました。


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プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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