デザイン論を消化する

「バウハウス時代のウルムスツールに合うテーブルを作って欲しい」
   という依頼(宿題)を受けていました。

ウルムスツールをスケールアップさせただけのテーブルでは、
デザインの盗用になりかねないし、
自分の役目を試すことにもつながらない・・・

只、バウハウスのデザイン論を
自分なりに消化しなくては
とっかかりにさえ歩み寄れないので、
バウハウスについて勉強し直しました(汗)

 注文を受けてから、
 その間待ってもらうことに。

バウハウス・デザイン論を頭の片隅に置き、
テーブルを妄想し続けていると、
ある日(突然)、
ウルムスツールをセットした
テーブルの青写真が頭に降りてくる日がやってきた~~~
(一年以上かかっちゃいましたけど・・・)

そうなれば、しめたもの。

頭の中の青写真から
図面を起こし、
模型にしていきます。

作業にも使われるとお聞きしていたので、
丈夫だけれど、
きりっと直線で構成できる五角形の脚を考案。


天板は、
ウルムスツール(針葉樹)に併せ和歌山産の檜(ひのき)、
脚は、
岡山県産の栗(くり)の木で

 模型を完成させます。
(4客のウルムスツールが収まるサイズに)


後は、
模型を基に
日本の気候風土に合った組み手(蟻桟&ほぞ組み)で
実寸にスケールアップするだけ。

先日 塗装を終えたテーブルを
九州に納品しました。














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