漆工房での日々


工房脇の坪庭が鮮やかな梅雨の色に。

室(ムロ)の湿度と温度を調整しなくても
漆が硬化するこの季節を喜んでいるのは、
塗師か、恵みの雨を待つ農家くらいなのかも?

6月27日から始まる岐阜市「本田」での個展に向けて、
早朝から漆工房に入り、
深夜まで室の番人の如く張り付いているので、
工房で暮らしているといっても疑われないはず・笑
(仮眠用の折り畳みベッド&寝袋も常備)

四半世紀使ってきた漆工房の机には、

気がつけば、
満天の星が描かれていた(笑)


長く使ってきた道具は、

使い込めば使い込むほど
美しさを帯び、

パン屋の景品でもらった真っ白なスープ椀?でさえ、
漆工房の道具にすれば、

こんな色に染まっていく。

そろそろ作り直そうかと思っていた
「漆の練り台」を

「盆と敷膳」がテーマの
岐阜での個展に特別出品するつもりですが、
これまで道具を展示したことはないので、
売値をどうすればいいのか?さっぱりわからず、
毎日、練り台とにらめっこ。






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