日常にあるべきもの

2017.11月の岐阜*本田での個展は、
ハルカナカムラさんの奏でる
ピアノの音と共に始まりました。

その年のブログに綴った言葉を
読み返しています。


案内状に記された
「とある音楽家」の名は告知されぬまま
初日を迎えたわけですが、
工芸の世界で語られる「無名性」を意識して企てた
店主の思惑だったのかも?

来場者は、
いつものように「本田」を訪ね、
演奏家の名も知らぬまま会場を回り、
会話を続けています。
NHK・FMの番組「音の風景」を彷彿させる
「本田」の風景が、
日常と音楽を結びつけてくれます。

静かなピアノの音色に潜む「生命の強さとはかなさ」
ライブハウスとは異なる「日常の光景」
「隔たりのない世界観」

「作家性」と「無名性」の狭間に揺れる作家の心情まで
あぶりだされる作品展になりそうな予感・・・
                             
                                     山本美文


音楽や工芸が「非日常の世界」を醸し出すための
ツールのように扱われて久しいのですが、
もともと、
音楽も工芸も日常と共にあったもの。
演奏者と聴衆、
作り手と使い手を分けることなく、
音楽も工芸も
日常と共にある美しさを
本田さんが示してくれました。












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プロフィール

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山本美文アトリエ
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