20代の頃通った木曽の専門校で初めて作らせてもらった
シェーカー様式のラウンドテーブル。
特にシェーカー家具にこだわっているわけではないけれど、
いつの時代も愛され続けているものには
何かしらの理由があるはず・・・
それを自分の掌(てのひら)から学びたくて、
専門校を卒業してからも家具を連作しています。
ただ、学べど学べど次の課題が現れちゃうから、
終点は未だ見えず⤵
手仕事の奥の深さが身にしみるばかり。
脚の径まで最小限にとどめるのは、
デザインという観念からではなくて
「1本の樹から1台でも多くの家具を作る」
という理念から。
ここまで削ぎ落とせるなら、
デザインという概念さえ必要ない?
と思わされる栗材のラック(タオル掛け)。
たった19㍉の厚みでも
十分耐えうるクルミ材のベンチ
材質は、適材適所が貫かれている。
広葉樹、針葉樹、多種多様。
棚は軽い針葉樹で。
必然性(使い勝手)から生まれてくる形に従うだけの簡素なもの。
蓋(ふた)を開けて、
ブランケット(毛布など)をしまいこめる
クルミ材のチェスト。
小さなサイドテーブルは、
引き出し付き。
暖かな陽射しの届く場所に置かれた
食卓とクルミ材のスピンドルチェア。