東京滞在日記


ファーマーズテーブル(作品展会場)に到着。







会場は、ファーマーズテーブルらしい空間構成に。

オーナー(石川博子さん)の手にかかると、
漆の器まで無国籍に見えちゃう。



工芸やクラフト、アンティークや
雑貨等々ジャンルの枠を取り払って、
自分の「好き」を探せる場所に。


 ね! 和洋のテイストさえ消えちゃうでしょ。





展示スペースから会場全体(常設コーナー)を見渡すと、
石川さんはどうやら、
「吊るす」ことが好きとお見受けした!

    つるす、吊るす。

    なんでも吊るす

      とくと「吊るし」の名人技を!



展・初日は、遠方から(飛行機を使って)会場まで
出向いていただいた方や朝早くから並んで待って
下さった方もいらっしゃったので恐縮しちゃいましたが、
たくさんの方々に白漆の器を手にしてもらえ、感激しました!

その日(11/6)の夜は、若手雑誌編集者と会食。
雑誌社という仕事柄?
恵比寿の美味しいお店情報満載のメモから選んだお店に直行。





翌日の田園調布駅。
待ち合わせ場所に訪れたのは、

一台の黒塗りのヴィンテージ・カー。
「もしや」と思いつつ眺めていると、
 目の前に停車。(ひえー!)
休日の田園調布を歩く人達の目が一斉にこちらに・・・
「田園調布の住人では御座いません!ただの木工でーす」
と訴えながら乗り込みたい気分に陥る(笑)
まるで、映画のワンシーンのように映る場面のはずが、
すみません、役不足で⤵

車の名は、シトロエン(11CV)、
通称「トラクシオン・アバン」



田園調布から車は多摩川を渡り、
オーナーのご自宅に。
(まだ陽が高いうちから
 ワイン片手に車談義に花が咲く。)

すっかり酔っぱらった木工は、
次の目的地・目黒のクラスカに。


クラスカの大熊さんから誘われていた
堀井和子さんの企画展会場へ。
偶然にも、堀井さんご本人がいらっしゃったので、
娘のお土産にサインまでしていただき、ミーハーに変身!


その足で、地元(岡山)・山陽新聞社の
東京支社長と会食するために
中目黒の待ち合わせ場所に急ぐ! いそげ~!!
18:00ギリギリ、セーフ!!!
(部下だったら、支社長を待たせるなんて言語道断。まぁ、
 高校時代からの親友(悪友?)ということで事なきを得、
 中目黒「ことこと」で美味しい料理に舌鼓)



東京滞在最終日は、
用賀の「SPOONFUL」に。

北欧雑貨の取扱いをされている
おさだゆかりさんを紹介してくれた
平澤まりこさんも合流。




ちょうど、買い付け旅行から帰ったばかりのお部屋には、
品数もたくさん揃っていました。

シンプルな北欧デザインが日本人に愛される気持ちが
わかるような気がするのでした。



旅の最後にファーマーズテーブルで
ご挨拶を済ませ、

一路、岡山へ。
帰ったら、
19日から始まる地元での個展に向けて
また、作らなくっちゃ!
















ワクワク~そわそわ~ドキドキ

岡山から「のぞみ」に乗れば、3時間10分で東京に。
首都圏は身近になったものの、
未だに東京駅が近づくと
ドキドキし始める僕の心音。

岡山駅を出発する際は【ワクワク】しながら乗り込むものの、
横浜を過ぎたころから【そわそわ】、
品川辺りで「覚悟」しなければ
東京駅に降り立てなくなる。【ドキドキ】
ようするに、
「木工」の肩書きを失うと
「おのぼりさん」の肩書き?しか残らない・・・(悲)

「東京の人は歩くスピードが違う」という定説だって疑わしい。
「のんびり歩いていては田舎者ってばれるかも」
とあおられる強迫観念に、世の「おのぼりさん」たちが
スピードアップを助長しているに違いない!
と確信したのも、普段ではありえない自分の歩調から・笑

明日(朝いち)の新幹線で向かう場所は、
恵比寿の「ファーマーズテーブル」。
初日(11/6)は、
ドキドキ感さめぬまま会場にてお待ちしております。









白漆の器をメインテーマにした
ファーマーズテーブルでの作品展。
11月6日(金)~12日(木)

                    「白」の奥行







        絡み合う「白」






                   照らし出す白







                 白の静けさ「光と影」






                     豊かな階調




















美しい道具 

目にとまる「ふるい道具」がある。
美しさに加えて、
使い勝手に徹した潔さに惚れ惚れ

 この入れ子の箱を見つけた時は、
「シェーカー・オーバルボックスの日本版じゃん!」
 と叫びたくなる気持ちをこらえたのを覚えている。


シェーカーヴィレッジでの暮らしを象徴するのが、
楕円形のオーバルボックス。
大小様々なオーバルボックスを入れ子に仕立て、
用途に応じたサイズを選び、
収納ボックスとして活用していた様子もうかがえる。

どうやら、
日本人の中にも
同じようなことを考えていた人がいたようです。

日本人がデザインすると、
楕円にはならず、指物(四角い箱)になる。
蓋(ふた)はお盆としても使える優れもの。







11月6日から始まる東京(ファーマーズテーブル)
での作品展には、蚤の市で目にとまった古道具に
漆をかけた品も準備しています。



案内用の写真で使われた朱色の膳のほか、
経年変化した「朱のおひつ」も
いい味だしています。
  





まるでオブジェのような「黒のおひつ」も!

 ビッグサイズ(見てのお楽しみ!)



秋の夜長、ファーマーズテーブル

日中は木を刻み、夕食を済ませてから
漆の仕事にかかる毎日。

 
 秋の夜長、
 工房にこもってしまうと、
 ついつい
 深まりゆく秋の気配を見失いがち




 道沿いに続く川辺、
 澄み渡る空に秋の雲。
 田園には、稲穂が輝いていた。






 景色だけじゃなくて、
「味覚の秋」だって満喫したい!


夏のイメージが強いけれど、
この時期の鰻(うなぎ)は
脂がのっていて肉厚。
特に、川底が砂地の天然ものが絶品。

毎年恒例の仮称
「鰻獲り名人を呼んで食べるかい(会)」に誘われて

白焼きを まずは塩でいただき、
次に 山葵(わさび)、
そして、自家製のたれをからめて・・ しめは、ひつまぶし!!!






美味いものでスタミナをつけたら
仕事だってはかどる(はず)?
来月6日から始まる東京での
作品展に向け準備中


届いたばかり、ほやほやの案内状

 メインテーマは「白漆」
(実際にはベージュとかグレーに近いけど)

中には、木目(杢)があまりにも美しすぎて、
白漆を塗ることをためらっちゃう場合も。










 伊藤まさこさん著作の
「白いもの」で 紹介していただいた
 しゃもじも10本ほど作りました。

カトラリーは、
数に限りがございますので、お早めに。






オン・ザ・ファーマーズテーブル2015 第7弾
 【山本美文さんの木工展】
11月6日(金)~12日(木) 12:00~19:00

「山本さんの白い漆の器が好きです。まるで工業製品のように
 かちっとした佇まいにぐっときてしまいます。こうして写真
 で見ると漆塗りの木製品には決して見えませんよね。今回そ
 んなオリジナルに混ざって、山本さんが気に入って集めた古
 い漆器たちも、丁寧に修復して並びます。彼にとってこれら
 はまったく同等の、愛すべきモノだとおっしゃいます。」
            ファーマーズテーブル・石川博子
         
         Farmer‘sTable   tel.03-6452-2330
      〒150-0022渋谷区恵比寿南2-8-13
                    共立電機ビル4F
  








11月は、東京と岡山で


11月6日(金)~12日(木)  ファーマーズテーブル(東京・恵比寿)
                 ※6日在廊予定

11月19日(木)~29日(日)       アサノハ(岡山)
                 ※19・20・24・29日在廊予定



11月は、白漆を主に製作したうつわの展示を
東京と岡山で開催致します。
ぜひ、お出掛け下さい。




















プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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