ワークショップの愉しみ

中川正子さんとのコラボ展で企画された
ワークショップでは、
オリジナルデザインのバターナイフを
削ってもらいました。

参加者自画自賛(笑)の
バターナイフが
入口に並べられ、
自分の作品を手に、
昼食会場へと向かいます。


カフェドグラスがセッティングしてくれた昼食には、
前日から工房で煮込んだカレー風味のチキンに
お取り寄せのロールパンが
添えられています。



食後は坂ノ下典正さんの演奏会が
静かに始まりました。
彼のギターの音色が、高校生の頃好きだった
ウエス・モンゴメリーの曲と重なるように
響いてきたことを伝えたところ、
彼もその頃のジャズが一番好きなのだとか。

心まで満たされたワークショップの
一日は無事終わりました。
作ることの歓びを共有できる
ワークショップをライフワークにしたいと思った
一日でもありました。

         山本美文




カトラリーを雅姫さんのshop「クロス&クロス」に



12月20日に主婦の友社から発売された
「大人で可愛いナチュラル服」の
連載企画
<雅姫さんの旅語り>で取材を受けた
カトラリー一式を
東京・自由が丘のshop(クロス&クロス)に届けました。

旅の途中で案内した牛窓オリーブ園。
園内で育てたオリーブの枝から削り出す
スプーンやフォークの他に、
クルミのジャムスプーンや
新作の茶さじも出品しています。

年内のクロス&クロスは27日(金)まで、
年明けは1月6日オープン。
(売り切れの場合は申し分けありません)

            山本美文

雅姫さんが工房とオリーブの小径に

「大人で可愛いナチュラル服」(主婦の友社)の
連載企画
<雅姫さんの旅語り>で
倉敷界隈を旅された雅姫さんが
足を伸ばして
工房に立ち寄ってくださいました。
(詳しくは12月発売号の誌面をご覧ください)

「お昼ごはんでもご一緒しませんか」と誘ってみたら、
「行きたーい」とのお返事。
せっかくなら美味しいごはんを囲みたいと思い、
以前工房で出張料理をお願いしたことのある
「土と根っこ」の石川楠味子さんに
料理をお願いしました。











次々運ばれる料理に興味深々の雅姫さん。
(こかぶのスープ豆乳白味噌仕立ての
レシピを詳しくチェックされてました)

一方 僕はといえば、
白漆の器の取材を受けながらも、
早くごはんを食べたいという下心を隠すことができず、
パブロフの犬状態。
「もう食べてもいいかなぁー」を連発し、
カメラマン泣かせの木工へと変身するのでした。

そんなわがままに対しても優しく接してくれる
石川さんご夫妻のもてなしには
ご夫妻のお人柄があらわれてますね。
ごちそうさま。


石川さんご夫妻に感謝の気持ちを込めて
雅姫さんと記念撮影、
赤ちゃんも一緒にパチリ(拝)。

食後はドライブがてら、
牛窓オリーブ園内のオリーブの小径で開催中の
「カシミアストールと革のトートバッグ+靴」展会場に。

その後
瀬戸内の海を眺めながら園内を散策。
オリーブ畑を歩きながら、
そこで剪定されるオリーブの枝から
削り出すカトラリーを作るようになったいきさつや
街角クラフトフェア「牛窓クラフト散歩」
に向けての展望などを伝えました。


雅姫さんはオリーブ畑を歩くだけで
絵になっちゃうんですよね!

オリーブ園をあとに、
ちょっと寒かったけど
お決まりのジェラート屋さんに寄り、
今回の旅のお別れをしました。

雅姫さん、おつかれさま。
岡山の旅はいかがでしたか?
次は約束どおりクロス&クロス(自由が丘)
で牛窓のオリーブのカトラリーを発表できる日まで
頑張って手仕事に励みます。

           山本 美文

巡回展のご案内 (終了しました)

丹波篠山の木造の旧き郵便局舎を
リノベーション(再生)した
カフェ&ギャラリーコリシモ。
店名の由来にもなっている
パリの郵便局から荷物を送るための小包(コリッシモ)
を利用して届いたフランスの古道具や雑貨も
カフェにならべられています。


この度、カフェの2Fギャラリースペースで
牛窓(岡山)~代官山(東京)に続き、
「山本美文の紡ぐ言葉と中川正子の写真巡回展」を開催します。

工房から写真家に宛てた8通の便りと
写真家がファインダーごしに見た
工房の様子が展示されます。

工房では、
一本の木が持つ特性を見極めながら
それぞれの木を適材適所にあてがう
本来の木工の役目に集中する姿が
写し出されています。

8通の手書きの便りの中に、
工房の日常と
手仕事の息吹きをくみ取って
いただければ幸いです。

       山本美文






「craftsmanship」
山本美文の紡ぐ言葉と中川正子の
写真巡回展
2013.10月5日(土)~27日(日)
期間中の(金)(土)(日)(月)のみ
オープン
*詳しくはコリシモのホームページ内
10月カレンダーで再度ご確認のうえ
御来場下さい。
http://colissimo.jp

colossimo(コリシモ)
兵庫県篠山市今田町下小野原
3-7
(旧今田(こんだ)郵便局)
tel 079-506-3101
(営業時間のみ)

仕事のリズム


工房からほど近い湾へと続く川辺で
うなぎ漁をする漁夫は、
川筋約1.5kmに仕掛けた竹製のビク(うなぎの寝床)に
うなぎが入っているかどうか確かめながら、
小舟を漕いでいく。

うなぎが入っていない仕掛けはチャプンと川に戻し、
うなぎがかかっている時は
すばやく左手に網を持ち、
さかさにした仕掛けからうなぎを取り出すと、
トンと舟底に網を返し、
トロ箱の中にうなぎを入れていく。
チャプン、チャプン、トン、チャプン・・・
静かな早朝の光景に響くうなぎ漁の音。




この川筋でくりひろげられる光景は、
ひとりぼっちの
小さな漁にすぎないけれど、
毎朝繰り返されても
そのリズムが乱獲を防ぎ、
この川からうなぎが姿を消してしまうこともない。
一方で、
魚群探知機を搭載した船で、
海の魚をねこそぎ取ってしまう漁がはびこっているのも現実だ。
一攫千金をねらう漁師は高級車に乗り
あたかも成功者のようにふるまうかもしれないけれど、
気がつけば、
乱獲され続けた魚が海から姿を消し、
漁そのものができなくなってしまう。

それはなにも漁に限った話ではなく、
我が身に照らせば、
木工とて同じような有様ではないのだろうか。
はたして僕は
この川辺の漁夫のリズムのような木工に
取り組めているのだろうか?

今朝もまた、
漁夫は、お手製の櫓をこぎ、
時折トンという音色を川面に響かせながら
もくもくと
仕事を続けている。




山本 美文

プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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