巻き戻される時間



小さな湾を望む光景が
ぼくの原風景。



海に写し込まれる空の色を
いつもいつもながめていた少年がいる。

その海と空の境が消える時間帯が特に好きだった。

今でも
同じ場所に立ち、
過ぎゆく時間の中にたたずむことがある。
時を繋ぎ、 
白漆にその色を求めて。


2019年、明けましておめでとうございます。












2018年最後の(家具)納品

28日の個展最終日の食事会を終え、
本当は夜の打ち上げに参加したかったけれど、
毎年恒例の「餅つき」を30日にひかえていたので、
その日のうちに岡山に帰り、
29日は蒸し器や臼を洗い、
餅つきに備えました。

今年の年末は、
25日の家具(ベンチ)の納品から

27・28日に向けて食事会の準備⇒松江往復⇒
30日の餅つきまで大忙し。

「くたくた」「へろへろ」の木工は、
一連の行事を終えた安堵感から
夢心地でブログに「餅つき音頭」を作詞し、
鼻歌を披露。(疲れはピークに達し、
お酒の力でハイになってしまっていたようです・反省)

クリスマス(今年最後の家具)の納品は、
2㍍を超えるサイズのベンチだったので、
当初2階の窓から吊る予定でしたが、
数名の男手があったので、
「エイヤー!」
という掛け声と共に庭先から重量挙げ。
その長さを逆手にとり、
2階から差し出される手で引き上げるという離れ業で納品!!!

「お見事!山本サーカス団?!」
見ていた方々からの小さな歓声とともに
リビングを飾ったくるみ材のベンチ。

座面を低く空間を妨げないようデザイン。
(座面や背もたれの角度から肘掛けの高さに至るまで採寸したオーダーメイド)

時間とともにその風合いを増すクルミ材に
家族の歴史が刻まれ、
やがてその家に収まっていくことが
作り手としての何よりの悦びです。

結局 年賀状のことなど
考える間もなく大みそかを迎えてしまいました。

皆さま、よいお年を!

工房「餅つき音頭」

♪ 年の瀬せまる 餅つき日和

♪ 夫婦なかよし 足並みそろえ

♪ 楽をつきましょ 希望の糧(かて)を
♪ 遠く江戸から 今年も参加

♪ 玄米もち米 豆餅ついて

♪ 一臼(うす)二臼 
  景気をつけて

♪ 八臼九臼 年々つらく
♪ 有望若手を望む声
♪ まだまだ負けぬと意地はる木工

  合の手(ハイーハイ)

♪ 年の瀬恒例 餅つき音頭

♪ 口笛吹いて 丸める速度
♪ 大小大きさ 数々あれど

♪ お餅つき終え
♪ 亀田カレーにシメイのビール
♪ 牡蠣にベーコンお餅にのせて
♪ 昼から宴会 工房音頭

あ~~~~よっぱらってる~~~


時空を越える「静けさ」を愛でる歓び

2018年を締めくくる個展会場での
イベントに向け、

特急「やくも」で再び松江へ。





普段は本が並べられているスペースに
器が展示移動され、
窓越しの柔らかな陽射しを浴びています。


ギャラリースペースでは、

FLAVEDOの一日限定cafe

個展のテーマに合わせてくれ、

「白」を基調にしたパフェが振る舞われています。
(鶴見さんのセンスに脱帽)
パフェをサーブしてくれるのは、
食事会を翌日に控える細川亜衣さん(なんていう贅沢!)。

その日の夜(晩ごはん)は、
松江市内のイタリアンレストランへ。

カウンター越しに
細川亜衣さんが話しかけ、
緊張気味のオーナーシェフ(笑)

やや飲み過ぎの木工。


翌朝のホテルから眺める街は

宍道湖のグレーと白のモノクロームな雪景色。

今日は個展最終日、細川亜衣さんとの料理会。

個展初日に緊張することはなくなりましたが、
今朝は4:30に目覚め、
食事会を前に緊張している自分に驚いたのでした。
朝の珈琲を飲みながらもドキドキ、
ドキドキ。
それ以上眠れそうにもなかったので、ホテルの大浴場へ。
ところが、ふしぎ~~~
浸かっているうちに「まったり」しちゃって、
ドキドキ感までおさまっちゃい、
夢旅気分に(温泉って凄い!!!)



     本日の席

テーブルに蝋燭が点され、

細川亜衣さんとの料理会が始まります。

次々と運ばれるお料理に息を飲む客人。








外は、白い雪。

白漆の器
白いトーンのお料理
バロックの音色
静寂に包まれるDOORの空間。

美意識を共有できる人たちとの交流が
僕の目を覚ませてくれます。

「静かなトーンのなかに広がる世界観」の中での
食事会を最後に
今年の作品展は幕を閉じます。
年の瀬の慌ただしい中
ご来場くださいました皆さまに
心より御礼申し上げます。

ありがとうございました。




松江DOOR「白い器、朱い器」展 初日

「振り子列車」と揶揄される?
特急「やくも」で松江展の初日を
日帰りしました。

年末近づくこの時期の個展は
初めての経験ですが、

オープン時から
絶え間なく足を運んでくださった皆様に
感謝の意を伝えたいです。



器のことを説明しながら、
松江の素敵なお店や
焼き菓子・フランス菓子等々の情報を
沢山仕入れました(嬉)


春になったら、
車(ミニ)で中国山地を駆け抜けて、
ゆっくり松江を旅したいな!

【JR松江駅からDOORまでタクシーご利用の方へ】
 JR松江駅から会場(DOOR)までは、南口からタクシーをご利用ください。
「上乃木(あげのき)の宇賀ハイツに向かう坂を登り切ってすぐを左折。
 突き当りのコンクリートブロックの家まで」と行先を知らせてくださいとのこと。
 10~15分で会場(DOOR)に着きます。
 





プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

P R