打ち合わせ場所の問題?

16日から倉敷(Ikuko)で始まる3人展目前、
来年度の作品展の打ち合わせに。

      場所は、老舗の洋食屋。


外がカリカリ、中はトロトロのコロッケ。
オムライスに至っては、
ボリューム感が半端ない(食べきれない!)

カウンター奥の鉄板で焼かれていた「ビフテキ」を
チラ見しながら、
お腹いっぱいの木工。  ウトウト



眠気ざましに

場所を移動。

美味しい珈琲と
クッキーをいただきながら まったり。
(流れるギターの音色♪が子守唄に)





気分転換に

打合せ場所を再移動。

お腹いっぱいにも関わらず、
メニューを見ながら
「パフェにすべきかフルーツサンドにすべきか」悩む・・・


「ところで、作品展っていつからでしたっけ?」
血液が胃に集中し、
脳に届かなくなった?木工の放った言葉に
唖然とする(ギャラリーの)オーナー。

2018年の作品展は、Sajiからスタートします!!!






Yoshifumi Yamamoto exhibition at honda


         yoshifumi yamamoto exhibition

































(omake)

搬出の宅配便に乗って、
パリから
岐阜(本田)経由で工房にやって来た「つぶらな瞳のカップル」

「カフェオレボウル」に添えられた手紙

岐阜「本田」での個展を終え、
ほっと一息。

期間中に出向いて下さった皆様、
ありがとうございました。


初日(11/3)のギャラリー企画
「喫茶室と音楽」のために
ブレンドしてくれた

yajima coffeeの香りが、
過ぎた日の出来事と
今を結びつけてくれます。


11月3日、
フランスの古陶を写した漆の「カフェオレボウル」に、

専用のピッチャーでカフェとミルクを同時に
注ぐ矢島さんの様子が、
動画(megumi hondaインスタグラムの中から)でも
見ることができるのだとか?!


カフェオレボウルの試作用に
「本田」から届いた白い古陶

正直、
この佇まいや古陶ならではの雰囲気を
漆で表現できるのだろうか?
という不安のほうが先立ち、
僕の手は仕事をためらっていました。

後ずさる自分の心に
勇気をあたえてくれたのが、
古陶に添えられていた
手書きの「メモ」用紙。

一枚の用紙に綴られた

カフェオレボウルの説明と本田夫妻からの願い(リクエスト)

お二人のカフェオレボウルに寄せる強い思いが伝わってくる文面を
繰り返し読むうちに、
連綿と続いてきた人と道具の歴史の中に身を置く
自分の仕事のあり方を俯瞰してみることができました。

時には自我を捨て、
歴史の中に身をゆだねてみる。

漆を塗ったり研いだり、
削ったり布着せしたり・・・

手仕事の歴史は、
伝統と革新が相まって新たな時代を迎えるもの。
「古いか新しいか」という対比だけで
ものを捉えず、
流れゆく時間に 
その軸を移していきさえすれば、
過去と現在が、
ひとつの軸の上で繋がっていることに気づきます。





















モダニズム建築と素材

日本のモダニズム建築に多大な影響を及ぼたと言われる
建築家のひとり、アントニン・レーモンド。

1919年、帝国ホテル設計施工のため、
フランク・ロイド・ライトの助手として来日。
1922年には独立して、「レーモンド事務所」を開設。


 娘の通う大学が施工された年が

    刻まれた礎石
     

大学から届いた「学園通信」の中に、
園内を見学できる社会人向けの建築講座があったので、
参加してきました。



       
 〖女子大を木工が歩く〗の巻



建築に ずぶの素人(木工)が見ても分かる
現代建築との違い。〖その1〗

レーモンドが、
日本の気候・風土が呼び起こす必然に
眼を向け、自然を受け入れる建築を
形にしていること。


日本の気候風土(高温多湿)に
対処するために、

窓の上に庇(ひさし)を付け、

雨が窓ガラスをつたわないよう配慮された奥まった窓。

のっぺらぼうの箱では、風雨にさらされちゃいますから⤵




      

      広い講堂内も、明るく開放的


                     (北の窓)


                     (南の窓)

北窓から南窓に抜ける風をよむ設計。

真冬の風が直接入らないように廊下を隔てた北窓から
真夏の直射日光が当たらぬよう木の葉で覆われる南窓に抜ける風。


樹々に守られる
南窓の下には美しいタイルが貼られ、

  結露や寒さを防ぐ配慮まで。





建築に ずぶの素人(木工)が見ても分かる
現代建築との違い   〖その2〗


外観の秀悦なデザインもさることながら、
経年変化していく素材の美しさが、

屋内に時を刻み、
窓辺の光と影に照らし出されています。
  


 防犯をデザインした明かりとり





    和(引き違い戸)を意識した教室への入口
            



  手仕事によるらせん階段


見た目の美しさにとらわれず、
永遠(とわ)の美しさを求める強い意思と
素材と手が織りなすディティールの中に
潜む建築家のあたたかな眼差し。

「内なる美しさ」を形にした
建築家っていたんですね。凄い!!!













白漆のマチエール


誰からも学ぶことなく、好き勝手に漆を扱う僕の仕事。
漆芸の「王道」を歩む塗師の眼から見れば、「邪道」にうつるかもしれません。

漆もオイルも蜜蝋ワックスも、
日本の食品衛生法をパスしている塗料であれば
同列に扱い、
「どれそれが一番」という固定観念を持たず、
調合を整えてみたり、
時には、漆を重ねながら
テストピースを繰り返します。





刷毛は、
娘が小学生の頃使っていた工作用。


 下手な塗り方???
 上達しても、 
 上手く塗れない刷毛がちょうどいい!



  















「王道」を歩む塗師の手際のよさを見るにつけ、思い知る伝統の重み。
 でも、くじけない!
 世の中には自分と同じ様なテクスチャーを愛す人もいてくれる筈!


プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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