祝い酒

木工教室に通われている内のおひとりが、
「木工を志したい」という願望を持たれていることを知り、
県北の街「津山」の技術専門校を薦めました。

中学校卒業レベル?の一般教養の試験に備えて猛勉強されたようで、
狭き門を合格されたとの知らせに一安心。

コロナ禍ゆえ、

お店には誘いづらかったので、
工房でポトフを囲み、
静かに祝盃をあげました。


木工なんて厳しい世界に飛び込もうとする人の気が知れませんが(笑)、
同じ道を先に歩んできた手前、
惜しみなく知恵を貸しながら、
彼の成長ぶりを見守りたいと思っています。

30数年前、
木曽の専門校の教官から
「10年で半人前、20年で一人前になる職人の世界」のことを教わり、
途方にくれた思い出が甦りますが、
その言葉どおり、
手に職をつけるには時間がかかります。
ただ、
手さえ鍛えていけば、
誰も真似のできない技術を習得することもできます。
オートメーション化が進めば進むほど、
宮大工が重宝されるように、
先人から伝わる伝統工法を習得しておけば、
いつの日か必ず花は咲きます。

半端な心持ちでは「独立」しても、
知らぬ間に社会の渦にのみ込まれて
自らの個性まで見失ってしまいます。

たとえ社会から見放されても、
只では立ち上がるな。
君が一筋であれば、
どこかで必ず見てくれてる人はいる!

僕からのエールです。

「赤」のもつ意外な力


シェーカー様式の弁当箱については、
2020.11 / 6のブログで詳しく説明しております。
※インスタグラム(nomi_tonton)でもご覧いただけます。

そもそも華やかな色とは無縁で、
子供の頃から
地味な色合い(紺や灰色 et c.)の洋服しか着てこなかったような僕が
赤を用いるなんて思ってもいませんでした。

『自慢の』渋~~い、茶系の
オーバル弁当箱を娘に持たせたところ、
「おとうさん、これ地味~~~」と即答され、
しぶしぶ試作したのが朱漆だったのです。(女子高生からの評価⤴)

当初は、形もシェーカーオリジナルを周到していましたが、
揺れる電車内で浅い蓋(ふた)がはずれたことを耳にし、
深い蓋にリ・デザイン。
(高校三年間モニタリングしてくれた娘のおかげで完成した形です)


色は、「朱」と
大人にも好評な「赤」の2色。
サイズも2種類 揃えています。

その後、
赤い車を譲ってもらったことをきっかけに、

「赤」を避けることもなくなりました。

水戸の知人のもとからやって来たベルトーネ(マルチェロ・ガンディー二)デザインの
シトロエンBX。
この車で長距離の旅を続けていましたが、
BX乗りの云う「下血」(ハイドロからのオイル漏れ)が止まりませんでした・笑
全国各地の整備工場の皆様、
お世話になりました(故障話も旅の楽しい想い出です!)。
近くに専門店さえ有れば、
ずっ~~と乗り続けたかった車です。
















森からの贈り物

山を散策していると、
思わぬ造形美に目を奪われてしまうことも。

風に舞い落ちた小鳥の巣

小さな鳥は、
細い小枝を咥え



からだの大きさに合わせた大きさの巣が作られている。


「作為」と「無作為」の狭間に揺れる心中に、
「掌(てのひら)が教えてくれる形に従ってみれば!」と
鳥たちの詩(うた)が聞こえてくる・・・

教わらなくても巣の作れる鳥のように、
ぼくも自分の手を使いたい。
そんな願いを抱きながら、
「生命を支える形の美しさ」をじっくり観察してみよう!



亡き父は、長年 生物や植物の研究に取り組んでいましたが、
今頃になって、
もっと話しを聞いておけば良かったなぁ~と思ったりもする。



鳥の巣だけではなく、
森からは、様々な生命の詩が聞こえてくる。




霜のあたった、あったかい野菜たち

霜の降りたつ畑に育つ
寒い季節の野菜たち

葉に守られるように茎につく芽キャベツや


カリフラワー&ブロッコリーは、

あったか~~~い、スープに。





春菊、ネギ、大根、白菜は、

クツクツ煮る、鍋ものに。




寒い季節は草もはえないし、
虫君たちと交戦する必要もない!

畑の戦闘服?(笑)



寒~~い季節でも野菜の育つ
温暖な瀬戸内海沿岸に暮らしていると、
マイナス20℃の信州にいた頃の必需品(保存食)を作らなくなった。

あ~~~、
木曽の「すんき」や
シャリシャリ凍った野沢菜が食べた~い!















ひとつ、また ひとつ

専門校時代も(卒業してからも)、
そして今でも、
才能溢れる天才的な作家に出会うことがあります。

若い頃は他人の才能を羨ましがっていたりもしたけれど、
他人と比べてる自分ほど惨めな姿はないと省み、
今は亡き師(画家)に尋ねたことがあります。
師曰く、
「サラブレットにはサラブレットの生き方があるように
    駄馬には駄馬の生き方がある。
    どちらが優れているという考え方から離れて、
    役として考えればいい。
    案外、農耕馬には駄馬の方が向いてたりもする。
    地道な人の生活に役立つのは駄馬の方かもしれんぞ」

「ただし山本君、駄馬のように生きたければ長生きせんといかんぞ」と正されました。

以来、「才能」を「役」と言い換え、
これまで歩んできました。

ひとつ作って、
それよりも美しい次のかたちを求めてみる。
何事も直ぐには閃かない僕の手法は、
その繰り返しです。



そんな未完(様々な風合い)のうつわの中から美を見出してくださる
使い手の皆様のセンスに支えられながら、
これまでやってこれたわけです。



中には、
「ぜーんぶ違うから、逆に選ぶのが楽しみです」
とおっしゃって下さる方も・・・



僕は作りながら、
少しづつ意識を高め、
使い手の皆様は、
選ぶ過程で自らの美意識を確かめられる場になるなら、
これからのギャラリーの役目が、
よりはっきりしてきますよね!













プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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