「しろたえ」展・オカズデザインの料理会

東京展(オカズデザイン:カモシカ)の在廊を控えたため、
残念ながら料理会には参加できませんでしたが、
当日のメニューと
料理の写真(オカズデザイン撮影)が届いたので、
一緒に味を妄想しましょう~~~
(器使いも気にかかります!)

コースは、「冬の白」をメインテーマに、
「白のポタージュとパン」から始まったようです。

              (敷板として白漆の角皿が使われています)

(こちらのスープバージョンもあったのかな?)





二品目は、「小さなタルトと果物」

(白漆のオーバル小皿・上)が使われたり、
(塗り分け角皿・下)だったり。






三品目は、「三つの冬野菜」
大根ステーキ
白人参のかき揚げ
豆腐

 (白漆のリム皿)






四品目は、「甘鯛のラザニア」

 (白漆の角皿)





最後に、
モンブランと十二月のコーヒーor紅茶

(白漆ハツリオーバル皿)

モンブランは、
器の形に合わせて、絵を描くように盛られた何枚かの写真が届いたので、
次回「モンブラン盛り付け特集」記事でご紹介致します!


プロフィール

profile

「低空飛行を愉しむ」が信条。
    誰よりも低く、
    地面すれすれを飛び回っていたい。
    いつだって
   一番遠く離れた場所から青空を見上げるために。
                       
山本美文

1959年      岡山市生まれ
                  ひとりの画家との出会いをきっかけに信州に移住し、
                  木曽山中で10年間木工を学んだ後、故郷の岡山に工房移転。

2006年    「シェーカー様式に学ぶ」と題した展覧会を企画し、反響を呼ぶ。
                   同年、倉敷のクラフトフェア立ち上げに参加

2013年より「牛窓クラフト散歩」ディレクターを務める。

2016年       手仕事の詩(うた)をまとめ、
                   短章の「パンセ」として発表。

          そもそも美しいものの形が存在するのではなく
          それを美しいと感じる人の心に美は宿るもの
          時を結び
          美を伝承する鍵は
          いつだって
          君の心の中に置かれている

早川桃代+山本美文 二人展

「しろたえ」展(画家・早川桃代×木工・山本美文による二人展)
2020.12 / 11~15日
(場所)オカズデザイン・カモシカ tokyo
              東京都杉並区下高井戸5丁目5-23
(問合せ先)03-6304-6270

白をメインテーマにした「器と絵と料理」の空間を
お楽しみいただければ幸いです。


※会場が混み合わないように、予約入れ替え制も
   考慮されているようですので、
   カモシカにお問合せの上 ご来場下さい。 





                         3種のカフェオレボウル






                                     白漆パスタ皿






                                        白漆ケーキ皿







                                      白漆の菓子皿






                                      白漆ハツリ椀


他にも各種白漆の作品を展示しております。
(展示期間終了後、オンラインからの販売も計画されているそうです)
 
 工房スタッフの手ほどきを受け、
 インスタグラム(nomi_tonton)からも作品をご覧いただけるようになりました。

バランス感覚

美大を出たわけでもなく、
才能に恵まれてもいない自分が、
30年以上もの間 木工を続けてこれた謎は解けてはいませんが、
美しい身体動作をスキーに求めていた若き日の「美」への憧れが、
住む世界は変れど、
今も僕の原動力になっているような気がします。

何でも型から導入したがる指導法が性分に合わない僕には、
腕の構えや腰の位置、目線や膝の角度?等の形ばかりを指摘する
40年前のスキーメソッドが馴染めず、肌にも合いませんでした。
大学4年生の時に、たまたまイタリア国家検定員のスキー資格を取得して帰国された
スキースクールの校長からの誘いを受け、
そこで(働きながら)教わったイタリアのスキーとの出会いから
僕はスキーを生涯の仕事にしたいと思うようになります。

「速いものは美しい」

「速いスピードで自在にコントロールできるようになれば、
必然的に美しいフォームになっている」という考え方が、
僕に「必然性」という理念を植えつけてくれます。
(はたちの頃の山本君)
そして、
美しい身体動作の究極は、
アンバランスの中でとろうとするバランス感覚にあることを学びます。

デザインを先行させず、レースで培った速さを
車体に落し込むフェラーリ(イタリア車)の美しさも、
きっと同じような理念に基づいているのでしょうね。
「変わらない美しさ」って、どんな世界でも揺るがない精神に帰するものがあります。

10代の頃から夢中になったジャズの不協和音やアドリブの世界観。
20代で知ったイタリアのスキーメソッド。
共通しているのは、
スピード感の中で生まれる「アンバランスなバランス」感覚。

ストックを鑿(のみ)に握りかえた今でも
僕が木工ロクロや漆塗りの世界に魅かれる理由は、
整えることで生みだされる工芸の美しさの「はなれ」にある、
整えることのできない美しさ(アンバランスなバランス)を表現してみたい
という願いを持ち続けているからなのかもしれません。
































プティ旅行気分


紅葉の頃から12月の東京展に追われ始め、
気がつけばもう師走。

何でもスピードが求められる時代だから、
時まであっという間に過ぎ去っていく。
ところが、
仕事に追われ始めると、
とたんに時計が進まなく思えてくる(焦るばかり・・・)

ここ一か月はほぼ休日もなく、
早朝から深夜まで工房に居るので、
労働基準法からすれば、2か月分は働いてる計算⤵
「もう許して~~~」と叫びながらも、
ゴール(納品日)に向け鞭を打ってます。
(鞭の痛みより腕と指の痛みの方が増しているので、鞭の痛みが効かない・・・笑)

従来なら、個展初日には工房を離れて旅につくのですが、
コロナ感染拡大の影響で会場に行くことも控えたので、
今月も旅に出かけられそうにありません・・・
致仕方ないので仕事の合間に、
自転車で工房周辺を駆け巡って気分転換することに。

信州で暮らしていた頃 買っていた安価な自転車を、
センスのいい友人がカスタムしてくれ、

とってもお洒落にしてくれた(嬉)のだけれど、
汚い作業服が似合わなくなってしまった・笑

夕焼けの田んぼ道を
自転車で走る作業着姿の木工。

冷たい風にのせて藁を焼く人(農家)の姿と
澄んだ夕陽が
まもなくやってくる冬の光景を想起させてくれます。


田園地帯から港まで自転車をこぐと、
瀬戸内の見慣れた光景でも、

ちょっとした旅気分に(プティ旅行)。

ああ、旅に出たいよ~~~




プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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