市内にある小さな書店「スロウな本屋」でのお話会
第3弾は、
美星町(岡山)で身体の自由が利かない高齢者や
障害者ための木の姿勢保持器具を作られている
「となりの工房」代表の沖ちなみさんを迎えます。
時を同じくして
お隣県(僕は長野、彼女は岐阜で)で木工を学んでいたことや
共通の友人がいたことで、
今でも 年一度は互いの近況報告をしている仲。
大いなる影響を受けた人物です。
医師やリハビリの担当者との打ち合わせを重ねながら
それぞれの方々の症状に合った姿勢保持器具や車椅子を作っていく
沖さんの仕事ぶりや苦労話を聞いてるうちに、
それまで軽々しく「オーダーメイド」という言葉を使っていた
自分が許せなくなってしまいました。
サイズやデザインを変えるだけで
「オーダーメイド」を謳っていた自分のものづくりが
恥ずかしくなったのかもしれません。
スケールを肩に回した店主に
首回りや肩巾・身巾を採寸してもらい、
一枚のシャツを「オーダーメイド」できる洋服屋のように、
ひとりひとりの身体に合った家具を作れる工房にしたい!
と願いながら試行錯誤した採寸用の椅子。
まだまだ未完成ですが、
お話会当日、会場に運ぶ予定です。
背の角度の違いを体験してもらい、
肘掛けの角度や高さを合わせてもらいます。
しばらく座ってもらいながら、
「あ~~でもこ~~でもない」と試してみる時間が
大切になることも知りました。
(中には、数日間預けて決めてもらうケースも・笑)
最後に背のラインとアールを採り、
椅子に移(うつ)してしていきます。
ただ、寸法をきっちり作り込み過ぎると
動きづらくなるので、
最後に「ちょっとゆるめる感覚」だけは経験がものを言います。
同じ姿勢のまま座り続けるのは、つらいですからね・笑。
10/20(日)17:00~
まだ、お話会の席(¥2000/要予約)はあるかと思いますので、
「スロウな本屋」にお問い合わせのうえ
この機会に是非お立ち寄りください。