「やまもとさんのぶろぐにでちゃうよ」

瀬戸大橋を渡り、
過日納品した家具の撮影に。


800×1600のダイニングテーブル・セット


   テーブルの天板は岡山県産の桧(ヒノキ)

「欅(けやき)がマグロなら桧(ひのき)はタイ」と
なぞらえた人間国宝(黒田辰秋)の言葉どおり、
凛とした桧の佇まいが静かな存在感を感じさせてくれます。




美しいシルエットで天板を支える脚部には、
ミズメザクラを選びました。
(シェーカー様式のスピンドルチェア&ベンチはクルミ材)








キッチンスペースには、
座ったまま調理できるクルミ材のハイ・スツールと
イチョウのカッティングボード。






新作のスタッキングスツールは、

コンパクトに収納できる利便性の高い椅子。
(お客様の多い日にも重宝します)


      【おまけ】
「やまもとさんのぶろぐにでちゃうよ(笑)」
と注意されても、
楽しそうに遊ぶお子様たちをパチリ


納品した家具が最も美しく見えた瞬間でした。

暮らしの中で、家族の名脇役として
この先もずっとずっと愛されますように!
と願いながら撮影。

(お言葉に甘え?)、ブログに載せました~~!!!




犬島(瀬戸内国際芸術祭)

「モーターホーム」と呼んだ方がしっくりくるような
大型のキャンピングカーで、友人が訪ねてきました。

目的は、瀬戸内海の島々を巡る現代美術の祭典
「瀬戸内国際芸術祭」を巡る旅。

会場になっている島のひとつ犬島(岡山市)は、
工房からすぐの宝伝港から定期船で5分。
全長6㍍を超える車で
港までの狭い道のりをハラハラしながら行き来するのは厳しそうなので、
僕の小さな車(ローバーミニ)で向かうことに。

友人曰く、
「この車、(キャンピングカーの)後ろに積めそう」だって~~~




定期船乗り場の宝伝港からは、

小さな船で静かな海を渡ります。
(空は、夏の雲から秋の雲に)

犬島は、岡山市唯一の有人の島(周囲約4㌔程の小さな島)。
この島には、かつて銅の製錬所があり、
最盛期には5~6千人の人が暮らされていたとか?(現在の島民は約50人)

近年、製錬所跡を美術館に再生し、


過疎化の進む犬島が「瀬戸芸の島」として、
脚光を浴びています。

近代産業遺産でもあった赤煉瓦の煙突を吹き抜ける
風の音の響く美術館には、
強いコンセプトのインスタレーションが展開されています。



空家の並ぶ集落では、
民家を再生したギャラリーも加わり、



6名の現代美術家の作品を見て廻れます。




レッスン(週末の木工教室)

習い始めは皆、
刃物と木が格闘(チャンバラ)してしまうけれど、
木と長く付き合っていくうちに、
木の方から刃物への力加減を教えてくれるようになります。


ヤマザクラの菓子切りは、
柄のデザインも5本それぞれ。
今日も黙々と手を動かされ
2時間のレッスン終了~~



レッスン後の甘い誘惑

今日の「お茶道具セット」は、

(急須)菅沼淳一
(片口)森本仁
(湯呑)島るり子
(茶筒&ボード)山本美文

久しぶりの蒜山(ひるぜん)

蒜山にアトリエを構えていた画家の指南を受けながら
僕は「モノづくりの種」を育ててきました。
まだ未来に種を蒔くことさえできずにいた(20代の)僕に
肥えた土と種を与えてくれた今は亡き先生との想い出の地
(蒜山高原)を旅しました。


先ずは、
オカズデザインのランチを食べに
蒜山下和の「くど」に。


東京と蒜山を行き来してまでも
オカズデザインのお二人が
蒜山に来た理由がその味から伝わってきます。



白漆の剥がれ(剝がし?)具合が自慢の仕事ぶりに
同調してくれた少数派(オカズデザイン)のお二人(笑)
トレーとしての使い方を考えての同調だったんだ~~~
料理上手は、器使いの名人でもあるんですよね!

 
※来年12月の東京「カモシカ」(オカズデザイン)
 での個展から、蒜山「くど」を巡回することが決まりました。
 2020年12月の蒜山では何が食べられるのでしょう?
 楽しみです!!!







海辺に暮らしながら考えること

工房からすぐの海(入り江)の小さな波止場が
大潮の満潮時に海に消えてしまうのを見ながら
「(波止場が)できた頃より、湾の海面が40㌢ちかく上がっている・・・」
と、地元の老人がつぶやきます。

地球規模での温暖化が続けば、
気温の上昇とともに
この国の海岸が消えてしまうという仮説まで
現実になる日がくるのかもしれません。

大潮満潮時と台風が重なった10数年前の高潮では、
瀬戸内海沿岸部にも大量の海水が流れ込みました。
(僕の工房でも膝まで浸水)
以来、
台風が来るたびに高潮警報が発令され、
「早めの避難」について論じられていますが、
海面の上昇を抑えるための温暖化対策に取り組まなければ、
災害時に後手を踏む事でしか対処できなくなってしまいます。

山と川と海は連動し、
自然の猛威に人の暮らしがさらされることは、
扇状地や三角州、河原に人が生活圏を築けば
避けられない災害なのかもしれません。

「逃げること」こそ最大の防御。
しかし、
先人の「知恵」(先手)に耳を傾けることを
決して忘れてはいけません。








プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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