「春を呼ぶ」小さな訪問者

カシャン~
窓ガラスから割れんばかりの音が響く。
外に出てみると、
地面に「メジロ」が横たわっていた。
透明なガラスが判断できず、ぶつかったに違いない。

梅の花の蜜を求めてやって来る「メジロ」は、
「目白押し」という慣用句に引用されるほど、
人の生活に馴染み、
「春を呼ぶ鳥」としても愛されている。


「素手で野鳥に触ると、群れから仲間外れにされる」
と聞いたことがあったので、
手袋でそっと鳥かごに保護して様子をみることに。

くちばしの先がちょっとつぶれてはいたけれど、
1時間ほどで元気を取り戻し、鳥かごの中を飛び始めたので、
再び野に放ってやると、元気に空に舞っていった。

突然の小さな訪問者に驚きつつ、
春の知らせが届いたような気分に浸ったのもつかの間。
3月の静岡市(アディションヌフ)での個展や
4月の「第3回牛窓クラフト散歩」が近づいていることに焦る木工。

Spring has come

今シーズンから工房で使っている
アラジンの「シルバークィーン」は、

百草の安藤さんが奨めてくれた
ストーブで、
お言葉どおりの暖かさ!


北国から大雪の知らせが届いた翌朝の
工房に差す瀬戸内の陽射しが、
冷たい空気を照らしています。


ここ数日の冬型の気圧配置で
冷たい風は吹いているけれど、
外には春の香りが漂い始めました。

ところどころに白い花をつけ始めた梅の木。
隣の紅梅は、

        まもなく満開。



年初めの仕事は、
市内の中華料理店「はすのみ」から
頼まれたスープスプーン。

梅の紅(色)に感激して、
朱漆の敷板の上でパチリ!
(茶碗蒸し用ということで、柄の部分を写真のサイズより細く仕立てることに)




【café du grace】10周年祭(終了しました)

赤磐市のカフェドグラス10周年祭が
昨年末の会期に引き続き、
5日から15日まで開かれます(Ⅱ期)。

     〖10th ANNIVERSARY〗

2017.1月5日(木)~15日(日) ※11日(水)定休日
     11:00-18:00
                                   (場所)カフェドグラス921GALLERY
                                              岡山県赤磐市下市92-1   
                                                              086(955)4548
                  (mail)    cafedugrace@ybb.ne.jp

出品作家34名。
僕は、朱漆に10周年へのお祝いの意を込め、小品7点を出品しています。

            (祝いのそばちょこ・祝いの片口)

その他、祝いの椀、
祝いの茶筒(掌サイズ)、
祝いの重箱(オーバルボックス)などの朱塗りの作品に
カトラリーを添えて。

(カトラリー)
  クルミのジャムスプーン・5本
 アサダのバターナイフ ・5本
  ホオノキのスープスプーン(新作)・5本

    ※売り切れ次第終了
   お早めにお出掛けください。




2017

新年、明けましておめでとうございます。

  キャトル君(サビサビ号)のサイドウインドウから
  眺める正月の景色もこれが最後になるかも・・・
  AT限定免許を取得した娘も乗れる車種への乗り換え検討中(娘と妻)
                         ショボン(木工)
  
 


会う人会う人に、
「お雑煮って何入れてる?」って
尋ねたくなる程の雑煮好き!

我が家の雑煮は牡蠣が主役に。
(以前は、秋に釣ったハゼ(魚)を軒下に干し、
 乾燥させたものでだしをとっていましたが、
 昔ほどハゼが釣れなくなってからは牡蠣に代替わり)

お餅は、

年末についた丸餅か豆餅をその日の気分で。

ここ数年、初詣は元旦の朝のお雑煮を食べてから
車で出掛けていましたが、
「除夜の鐘を聞きたい」と娘が言うので、
今年は近くの小さな神社まで歩いて参拝することに。

満天の星に照らされる石の階段を刻む足音と、
遠くに響く除夜の鐘が境内へと続く参道にひびき、
参拝する人の心を静めてくれます。
大きな神社に参れば、
その分「おかげ」も多いような気がしていましたが(笑)、
身近な神社では、
家と神社を結ぶ道のりから
「幸せ」を祈る時間が続くことを知りました。



  
  僕は今年も「のんきに」生きていくつもりです。
  「せわしない」人にならぬよう、のんびり歩むつもりです。
  もし、せわしなく働く木工の姿を見かけたら、声を掛けて下さい。
  「あっそ~ぼ~~」という誘いに弱い木工は、必ず
  「うん」と応え、ついて行きますから。

  
「祈り」と呼ぶと叱られそうな「願い」を胸に
 2017年が始まります。

  

小さな港町の「牛窓クラフト散歩」

船による運送業が盛んだった頃、
備前一の港としてにぎわっていた瀬戸内市牛窓町。
(岡山市東南部の僕の工房から、車で約15分)

旧き港町の面影を残す牛窓の街並みからは、
真近に海辺の光景が見渡せ、


街並みを背に広がるオリーブの丘に登れば、
(山頂まで山道をトレッキング、40分)

石垣に囲まれたオリーブ畑からの眺めに、
思わず 息を飲むことでしょう。





港から出航する船が街から街を渡り、
異文化の交流を促してきたように、
いつの日か、
クラフトフェアの新たな息吹を
港町・牛窓から発信してみたいという願いも込め、
「第3回牛窓クラフト散歩」実行委員会は始動しました。


 小さなフェアが街と街を繋ぎ、
 いつの時代もぶれることなく
 人間讃歌(生活を愛でること)を唱えてきた
 クラフトフェアの理念を、牛窓に刻んでいきます。

 
皆様の力で盛り上げてくださいね!!!
2017.4月15日・16日の2日間、
お手伝いをしてくださるスタッフも募る予定です。
              
              










プロフィール

HN:
山本美文アトリエ
性別:
非公開

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